犬の鼻の構造
犬の鼻の形や解剖学的な構造を写真を交えて解説していきます。
犬の鼻の形
目元から鼻先にかけての部分は口吻部(こうふんぶ/マズル)と呼ばれ、犬の種類によって実に多様な変化を見せます。鼻の色に関しては、被毛の色が薄い犬、冬、プラスチックやゴム製の容器でエサを食べている犬で薄くなる傾向にあります。最後に挙げたのは「プラスチック容器皮膚炎」といい、容器に含まれる酸化防止剤が鼻の表面を刺激することで色素が薄くなるというものです。
研究者たちが短頭犬種と長頭犬種の脳内をMRIで撮影したところ、長頭犬種の脳に比べ、短頭犬種の脳は前後に潰されて丸みを帯びていることが明らかになったといいます。また鼻からの情報が集められる「嗅球」と呼ばれる神経の塊が、かなり下方にずれこんでいるとも。
こうした事実から研究者たちは、一般的に短頭犬種の嗅覚が劣るとされるのは、鼻甲介や嗅上皮の面積が小さいということのほかに、嗅球がつぶされて機能不全に陥っているからではないか、と推測しています。2016年にハンガリーで行われた別の調査でも、やはり「短頭種はやや嗅覚が劣る」との結論が出ていますので、「鼻ペチャ」という解剖学的な問題を解決しない限り、短頭犬種が麻薬探知犬になることは難しいでしょう。
犬のマズルと頭の形
- 長頭型(長い口吻)長頭型はグレイハウンドやボルゾイ、ジャーマンシェパードなど、長いマズルを持った犬です。一般的に、マズルの長い犬のほうが嗅覚がよいと言われますが、それは外界の臭い物質を吸着する嗅上皮(きゅうじょうひ)とよばれる細胞層の面積が広いことと関連付けられます。
- 中頭型(標準的口吻)中頭型は最も一般的に見られるタイプで、マズルの長さが中等度の犬を指し、多種多様な犬種が含まれます。のっぺりした顔の長頭型に比べると、前頭部と鼻梁(びりょう=鼻筋の骨)の区分点であるストップが確認できるものもたくさんいます。
- 短頭型(短い口吻)短頭型はマズルの短い犬で、いわゆる「鼻ペチャ」犬種です。パグやボストンテリア、ブルドッグなどが含まれます。鼻が寸詰まり状態であるため呼吸がしずらく、結果としてよくいびきをかきます。また呼吸による体温調整が苦手であり、夏場の熱中症で病院に運ばれてくる犬の多くは、短いマズルをもっています。受け口やねじれ口、舌が長すぎて口の中に収めきれない垂らし舌などの特徴を持った個体が数多く存在するのもこのタイプです。
2010年に行われた研究により、犬の頭蓋骨の形が、中にある脳の形を変形させていることが明らかとなりました(Taryn, 2010)。
犬の鼻の解剖図
犬がにおいを嗅ぐときのメカニズムは以下です。
まず外鼻孔(がいびこう=いわゆる鼻の穴)を通過した外気は、鼻腔(びくう)と呼ばれる空気のたまり場に入り込みます。鼻腔の表面は嗅粘膜(きゅうねんまく)と呼ばれる粘液上の物質で覆われており、この粘液に溶け込んだ外界からの臭い物質が、嗅神経(きゅうしんけい)を刺激します。 嗅神経で発生した電気信号はその後、篩骨篩板(しこつしばん)と呼ばれる骨を通過して嗅球(きゅうきゅう)と呼ばれる脳の部位に達し、そこで情報処理されます。
ちなみにこの嗅球は、人間の場合約1.5グラムですが、犬の場合は中型犬でも6グラムほどあります。脳の大きさに関しては人間:犬=10:1ですので、もし人間の脳と同じ大きさをもつほど巨大な犬がいたとすると、嗅球の大きさは60グラム、すなわち人間の40倍に達するという計算です。
まず外鼻孔(がいびこう=いわゆる鼻の穴)を通過した外気は、鼻腔(びくう)と呼ばれる空気のたまり場に入り込みます。鼻腔の表面は嗅粘膜(きゅうねんまく)と呼ばれる粘液上の物質で覆われており、この粘液に溶け込んだ外界からの臭い物質が、嗅神経(きゅうしんけい)を刺激します。 嗅神経で発生した電気信号はその後、篩骨篩板(しこつしばん)と呼ばれる骨を通過して嗅球(きゅうきゅう)と呼ばれる脳の部位に達し、そこで情報処理されます。
ちなみにこの嗅球は、人間の場合約1.5グラムですが、犬の場合は中型犬でも6グラムほどあります。脳の大きさに関しては人間:犬=10:1ですので、もし人間の脳と同じ大きさをもつほど巨大な犬がいたとすると、嗅球の大きさは60グラム、すなわち人間の40倍に達するという計算です。
犬の嗅覚
犬の嗅覚や人間との嗅ぐ能力の違いなどを写真を交えて解説していきます。
優れた犬の嗅覚
犬の嗅覚は人間より1000倍~1億倍も優れています。倍率に幅があるのは、嗅ぎ分ける匂いによって犬にも得意と不得意があるためです。一般的に花や自然界に存在しない化学物質など、犬にとってはどうでもよい匂いに対しては鈍感で、動物の発する有機物(ゆうきぶつ=一般的には炭素原子を含んだ物質全般を指す)の匂いには敏感だといわれています。つまり生きていくうえで必要なものに対してはより敏感であるということです。
犬の鼻がもつ驚異的な嗅覚は、以下に述べるようないくつかの特殊構造によって実現しています。
犬の鼻がもつ驚異的な嗅覚は、以下に述べるようないくつかの特殊構造によって実現しています。
犬の嗅覚を高める構造
- 外鼻孔(がいびこう)いわゆる「鼻の穴」のこと。人間や馬、牛など、大部分の哺乳類が円形~楕円形であるのに対し、犬や猫の鼻の穴は横に切れ目が見られます。鼻をヒクヒクさせて穴を開閉することにより、正面からだけでなくサイドからも空気を取り込むことができるという寸法です。
- 上唇溝(じょうしんこう)鼻の中央から口にかけて見られる一直線の溝。毛管作用によって常に水分を蓄えており、におい分子の吸着に役立っています。人間では「人中」(にんちゅう)と呼ばれる部分に相当しますが、私たちの場合は何の役にも立っていません。
- 鼻鏡(びきょう)鼻の表面にある細かい溝のこと。溝の中に蓄えた水分がにおい分子を吸着し、感度を高めます。また鼻の中に含まれる温度センサーが気化熱の左右差を感知し、風がどちらから吹いているのかを即座に判断します。鼻の表面にある複雑な線のパターンは「鼻紋」(びもん)と呼ばれ、ちょうど人間の指紋のように犬によってそれぞれ違い、個体識別に利用しているケネルクラブもあるくらいです。表面は涙腺(るいせん)と外側鼻腺(がいそくびせん)の分泌物によりいつも湿っており、その分泌量は、中型犬で1日ペットボトル1本程度(500ml)にまでなるとか。また足りないときは鼻の頭をペロッと舐めることで水分補給します。
嗅覚の倍率について
「犬の嗅覚は人間より100万倍よい」と聞くと、必ず誤解する人がいるために補足説明します。まず嗅覚が100万倍良いということは、空気中を漂う匂い分子の濃度が100万分の1でも嗅ぎ取ることができるという意味です。
人間が1メートル離れて嗅ぎ取ることのできる物質を100万メートル(1,000キロ)離れていても嗅ぎ取ることができるという意味ではありません。また、人間の100万倍強烈に匂いを感じるわけでもありません。あくまでも空気中を漂っている匂い分子の濃度が薄くなっても嗅ぎ取ることができるという意味です。
人間が1メートル離れて嗅ぎ取ることのできる物質を100万メートル(1,000キロ)離れていても嗅ぎ取ることができるという意味ではありません。また、人間の100万倍強烈に匂いを感じるわけでもありません。あくまでも空気中を漂っている匂い分子の濃度が薄くなっても嗅ぎ取ることができるという意味です。
犬と人間の嗅覚の違い
人間も犬も、鼻腔内に嗅上皮(きゅうじょうひ)と呼ばれる粘膜層を持ち、この中に臭いを脳へと伝える嗅細胞(きゅうさいぼう)を有しています。
人間の嗅上皮は約3~7平方センチメートルでせいぜい1円玉~10円玉程の面積しかなく、含まれる嗅細胞の数は500万個程度です。
一方、犬種によって多少の変動はあるものの、犬の嗅上皮は約150~390平方センチメートルで人間の50倍以上あり、ちょうど1000円札1枚ちょっとの面積に相当します。含まれる嗅細胞の数も約2億2千万個と、人間を圧倒しています。
また犬には匂いの階層化という特殊な能力があるといわれます。これは、複数の匂いが交じり合っていても、個々のにおいをかぎ分けることができるという能力のことです。たとえば、犬がカレーライスのにおいを嗅ぐと、カレーの香辛料の匂いはもちろんのこと、その中に含まれるライス、タマネギ、にんじん、じゃがいもなど、個々の食材の匂いまでかぎ分けることができるというのです。この能力があるからこそ、手荷物の中から火薬の臭いだけをかぎ分けたり、地面から犯人の足跡だけをかぎ分けたりすることができるのでしょう。
人間の嗅上皮は約3~7平方センチメートルでせいぜい1円玉~10円玉程の面積しかなく、含まれる嗅細胞の数は500万個程度です。
一方、犬種によって多少の変動はあるものの、犬の嗅上皮は約150~390平方センチメートルで人間の50倍以上あり、ちょうど1000円札1枚ちょっとの面積に相当します。含まれる嗅細胞の数も約2億2千万個と、人間を圧倒しています。
また犬には匂いの階層化という特殊な能力があるといわれます。これは、複数の匂いが交じり合っていても、個々のにおいをかぎ分けることができるという能力のことです。たとえば、犬がカレーライスのにおいを嗅ぐと、カレーの香辛料の匂いはもちろんのこと、その中に含まれるライス、タマネギ、にんじん、じゃがいもなど、個々の食材の匂いまでかぎ分けることができるというのです。この能力があるからこそ、手荷物の中から火薬の臭いだけをかぎ分けたり、地面から犯人の足跡だけをかぎ分けたりすることができるのでしょう。
犬種による嗅細胞の数
人間と比較して犬の嗅覚が桁違いによいことは確かですが、同じ犬の中でも、犬種によって嗅覚にかなりの格差があります。たとえば、ダックスフントの嗅細胞は1億2500万個、ジャーマンシェパード、およびビーグルは2億2500万個、そして犬界ナンバーワンの嗅覚を誇るブラッドハウンドでは3億個にまで達します。500万個の人間は、体は大きいもののビーグルの50分の1しかないという計算です。 犬も平気でうそをつく?(文春文庫)
人間では退化した「鋤鼻器官」
犬の嗅覚には鋤鼻器官(じょびきかん/ヤコブソン器官とも言う)という器官があり、ここでフェロモンを感じ取るといわれています。具体的には、発情期にある雌犬が発散するフェロモンや、母犬が乳の周辺から発散する鎮静フェロモンを感じ取る機能を持ちます。犬の場合、大量の神経線維と毛細血管が存在しており、嗅球の中にもヤコブソン器官専用の区画があるそうです。一方人間では、痕跡程度にしか存在しておらず、脳に情報を伝達する神経線維や情報処理するための特別領域も存在していません。
そもそもフェロモンとは、極めて低濃度で作用する物質で、この物質を受け取った動物はある一定の行動に促されます。例えば、メスの蛾(ガ)が発散する性フェロモンに引かれて、オスの蛾が4キロ先から飛んでくる、などが好例です。
そもそもフェロモンとは、極めて低濃度で作用する物質で、この物質を受け取った動物はある一定の行動に促されます。例えば、メスの蛾(ガ)が発散する性フェロモンに引かれて、オスの蛾が4キロ先から飛んでくる、などが好例です。
犬のフェロモン
フェロモンはアポクリン腺と呼ばれる腺組織から分泌されます。犬の場合、体温を下げることを目的として汗を分泌するエクリン腺が肉球にしかないのに対し、アポクリン腺は毛穴を含めた体全体に分布しており、年齢、性別、健康や感情などの情報のほか、メス犬が発情期にあるのか、妊娠中かなど、生殖に関する情報も豊富に含まれています。
犬が互いのお尻のにおいを嗅ぎたがるには、こうした理由があったんですね。
犬が互いのお尻のにおいを嗅ぎたがるには、こうした理由があったんですね。
犬の鼻の健康チェック
健康な犬の鼻は、適度な湿り気があり、呼吸するときに妙なノイズが混じることもありません。以下は、犬の鼻に見られる変化と、関連する病気との一覧リストです。もし犬の鼻になんらかの異常が見られる場合は、念のため疾患の可能性を考慮し、場合によっては獣医さんに診てもらいます。
ほとんどのケースは自然に収まりますので、特別な治療は必要ありません。逆に問題となるのは、発作が長時間続くときや、週に何回も見られる場合です。副鼻腔炎、気管虚脱、鼻の中やのどの腫瘍といった可能性が考えられますので、獣医さんに相談しましょう。
犬の鼻の異常と病気
- 鼻の横がかぶれている流涙症
- 鼻水がよく出る鼻炎 ・ 副鼻腔炎 ・ ケンネルコフ ・ イヌ伝染性肝炎
- 鼻筋がふくらんでいる副鼻腔炎
- 鼻血が出ている鼻出血 ・ 血小板減少症 ・ 扁平上皮ガン ・ 白血病
- 鼻をグーグー鳴らす鼻腔狭窄
- 鼻にできものがある扁平上皮ガン
ほとんどのケースは自然に収まりますので、特別な治療は必要ありません。逆に問題となるのは、発作が長時間続くときや、週に何回も見られる場合です。副鼻腔炎、気管虚脱、鼻の中やのどの腫瘍といった可能性が考えられますので、獣医さんに相談しましょう。
犬の「逆くしゃみ」
ちなみに私たち人間も、犬の逆くしゃみに近い動作を見せることがあります。それは、鼻の奥に米粒が挟まったときです。鼻の奥に違和感がある時、私たちはいったん鼻から息を吸い込んで異物をのど元まで落とし、それから吐き出します。鼻先に異物がある場合は「フンフン」と小刻みに鼻から息を吐き出すこともできますが、鼻の奥にある場合は逆に吸い込んだ方が近道ということです。犬の散発的な逆くしゃみも、おそらく鼻の奥に何らかの違和感がある時に起こるのでしょう。
嗅覚を生かした犬の仕事
犬はその類まれな嗅ぎ取り能力を生かし、様々な仕事をこなします。近年では、病気にかかった人の息やおしっこのにおいから、その人がガンにかかっているかどうかをかなりの確率で当てることができるようになっているそうです(⇒犬のガン探知能力)。この「病気探知犬」はまだ実用化されていませんが、以下では嗅覚を生かした犬の仕事の、ほんの一部をご紹介していきます。
嗅覚を生かした犬の仕事
- 麻薬探知犬麻薬探知犬(まやくたんちけん)とは麻薬類のわずかな匂いを嗅ぎ分けて見つけ出すよう訓練された犬のことです。麻薬探知犬の歴史は意外に新しく、昭和54年にアメリカから連れこられた2頭が成田空港に配置されたことに始まります。以後全国の主要な空港、港及び郵便局等に拡大配備され、麻薬の摘発に大きな成果をあげています。
- 警察犬警察犬の大事な仕事の1つとして、犯人の匂いや犯人の触ったものの匂いから犯人を追及・追跡したり、迷子、行方不明者、遭難者などを匂いから発見するというものがあります。犬にこうした芸当を可能にしているのは、人間の体から発せられる微量な匂い分子です。たとえば、人体からは垢やフケと呼ばれる細かい皮膚細胞が、汗にまみれ、バクテリアの作用を受けつつ、毎分かなりの数が落下しているといわれます。行方不明者や逃走中の犯人をたどる際、犬はこの皮膚細胞の痕跡を嗅ぎ取っているものと思われます。また、人間の足の裏からは微量な有機物質が揮発しており、靴底を通して地面に付着しています。犬が足跡の匂いをかいで犯人の進行方向や居場所を特定できるのは、この有機物質を手がかりにしているためです。
- DVD探知犬主として違法コピーで大量に複製された海賊版DVDを、空港などで探知します。DVDに含まれるポリカーボネイト樹脂の臭いを嗅ぎ取ります。
- 放火探知犬放火探知犬(ほうかたんちけん)は火事の現場などで主としてガソリンや灯油の臭いを嗅ぎ分ける犬です。もしガソリン臭が探知された場合は、放火である可能性が大きいと判断されます。アメリカでは保険会社や麻薬取締局などで活躍中です。
- ガン(癌)探知犬ガン探知犬は、ガン細胞を嗅ぎ取るといわれています。具体的にどのような物質が人体から揮発(きはつ)しているかは定かではありませんが、 海外において犬が皮膚ガンを見つけたという事例(じれい)が多数報告されています。また、日本においては人間の呼気(こき=吐いた息)の臭いからガンに罹患(りかん)しているかどうかを探知する犬もいます。
- 遺体探知犬遺体探知犬(いたいたんちけん)は、主に人間の遺体を発見するよう訓練された犬のことで、アメリカで活躍しています。天災による被災地や、殺人事件の現場などで遺体を発見する際に動員され、水から立ちのぼる匂いを追跡することも可能なことから、溺死者や水底に沈んだ遺体を見つけ出す際にも役立っています。
- シロアリ探知犬シロアリの放つ特定の臭いを嗅ぎ取ります。シロアリ自体が出すフェロモン、餌(えさ)のありかを探す時に残す微量の科学物質の痕跡、シロアリの体内に寄生している微生物による消化作用から発生するわずかな臭いなどを嗅ぎ分けます。アメリカにはいますが、日本ではまだ導入されていません。
- ハブ探知犬ハブ(毒をもつへびの一種)の生息地(沖縄)において、ハブの居場所を嗅覚で嗅ぎ当てます。費用対効果の面から、現在では育成されていないようです。
- トリュフ探知犬地中に埋まっている三代珍味の一つ「トリュフ(キノコの一種)」を嗅ぎ当てます。フランスなどではプードルが使われることが多いようです。ちなみに メスブタもトリュフを見つけるときに利用されますが、これはトリュフの中にオスブタの発するフェロモンと似た臭いが含まれているためです。
- トコジラミ探知犬トコジラミとはいわゆるナンキンムシのことで、刺されると激しいかゆみを引き起こすことで知られています。2010年、ニューヨークでトコジラミが大発生した折は、トコジラミ探知犬という特殊な能力をもつ犬が発見に貢献しました。詳しくはこちらの記事もご参照ください。
- 考古学犬オーストラリアのドッグトレーニング協会に所属する「ミガルー」という名の雑種犬が、肉片のついていない人骨をかぎ当てることができる、世界初の「考古学犬」として活躍しています。広大な敷地の中から、約600年ほど前の人骨をかぎ分けることもできるようです。