トップ犬の食事ドッグフード製品・大辞典プリスクリプションダイエットd/d

プリスクリプションダイエットd/d~原材料から添加物の安全性まで

 ドッグフードブランドの一種「プリスクリプションダイエットd/d」。この製品にはどのような特徴があるのでしょうか?使われている原材料から添加物の安全性までを詳しく解説します。なお日本国内で販売されている犬向けフードを一覧で見たい方は「ドッグフード製品・大辞典」をごらん下さい(🔄最終更新日:2023年11月)

d/dの基本情報

 「プリスクリプションダイエットd/d」はヒルズ(Hill's)が製造・販売している犬向け療法食です。最初のdは「Dermatology=皮膚の」、2番目のdは「Diet=食事」という意味で、パッケージには大きく「食物アレルギーケア」と記載されています。
 最大の特徴は皮膚のバリア機能(免疫抵抗力)に配慮している点で、原料に食物アレルギーの原因となりにくい「新奇動物性たんぱく質」(novel protein)が使用されているほか、オメガ3脂肪酸(DHA・EPA)が添加されています。療法食は医薬品ではありませんが、栄養成分が特殊なため獣医師の指示に従って給餌することが推奨されています。
 公式サイトで紹介されている種類はドライ2種(サーモンとダック)だけです。なお皮膚の有害反応に特化した類似商品としては同じくヒルズが販売している「プリスクリプションダイエットz/d」があります。こちらの特徴は加水分解タンパク質が用いられていることです。
サーモンポテト ダックポテト 種類と成分保証値
種類タンパク質脂質カロリー
(kcal/g)
サーモンポテト18.5%16%3.64
ダックポテト18.5%16%3.65
料金・価格
内容量には3kgと7.5kgのバリエーションが有り、サイズが大きいほど1kg当たりの価格は安くなります。製品を扱っている動物病院リストが公式サイト内で紹介されているほか、通販サイトや量販店などでも購入が可能です。
給餌目的
獣医師専用療法食
フードのタイプ
ドライ
原産国
アメリカ
製造・販売 公式情報 NEXT:原材料と添加物リスト

d/dの原材料と添加物

 「プリスクリプションダイエットd/d」は皮膚のバリア機能低下や食物アレルギーを原因とする皮膚のかゆみに配慮した商品です。いわゆる「グレインフリー」(Grain Free)で原材料から小麦、米、トウモロコシと言った穀類を省き、代わりにポテトが炭水化物のメインになっています。またタンパク源としては犬がこれまで食べたことがなく、アレルギーを引き起こしにくいダック(あひる)やサーモン(鮭)などの「新奇動物性たんぱく質」が使用されています。
 魚油はEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)の供給源として使用されています。効果に関しては「犬にオメガ3脂肪酸(DHA・EPA)を与えると何がどう変わる?」をご参照ください。
素材・添加物の区分と安全性
  • 肉類「肉類」とは哺乳動物や鳥(家禽)の生肉、内臓と体の一部から生じる全ての副生物のことを指します。プリスクリプションダイエットd/dに含まれる肉類は以下です。
    ダック
  • 魚介類魚介類には海でとれる産物およびその加工物と加工副産物のすべてが含まれます。プリスクリプションダイエットd/dに含まれる魚介類は以下です。
    サーモン
  • 油脂類油脂類は植物から取れる油、および動物から取れる脂の総称で、その加工物まで含まれます。プリスクリプションダイエットd/dに含まれる油脂類は以下です。
    魚油, ココナッツ油, 植物性油脂
  • でん粉「でん粉」とは単糖が9つ以上組み合わさってできる多糖類の一種です。プリスクリプションダイエットd/dに含まれるでんぷん類は以下です。
    ポテト, ポテトスターチ
  • 酸化防止剤酸化防止剤とはフードが酸素と結合して品質が落ちることを防ぐために加えられる物質の総称です。プリスクリプションダイエットd/dに含まれる酸化防止剤は以下です。
    ミックストコフェロール, ローズマリー抽出物, 緑茶抽出物
  • サプリメントサプリメント(その他)とは添加物の分類が難しいときに用いられるカテゴリです。犬の健康に影響を及ぼす可能性がある微量成分が含まれます。プリスクリプションダイエットd/dに含まれるサプリメント類は以下です。
    セルロース, ベータカロテン, 乳酸, ビタミン類, ミネラル類, タウリン, 加水分解ポークエキス
含まれていない添加物 プリスクリプションダイエットd/dに着色料保存料発色剤増粘安定剤酸味料・調味料は含まれていません。