犬のチェリーアイの病態と症状
犬のチェリーアイとは、第三眼瞼(だいさんがんけん, 瞬膜とも)の裏側にある腺が炎症を起こし、赤く腫れ上がった状態のことです。正式には「第三眼瞼腺脱出」と言いますが、外に盛り上がった状態がさくらんぼに似ていることから「チェリーアイ」と呼ばれます。
犬のチェリーアイの症状としては以下のようなものが挙げられます。
チェリーアイの主症状
- 第三眼瞼の突出(片側/両側)
- 目をこすろうとする
犬のチェリーアイの原因
犬のチェリーアイの治療
犬のチェリーアイの治療法としては、主に以下のようなものがあります。
チェリーアイの主な治療法
- 点眼薬 症状が軽度の場合は、腫れを小さくする目的で点眼薬が処方されることがありますが、あまり効果を上げないことが多いようです。
- 第三眼瞼腺切除 麻酔下で飛び出している第三眼瞼腺自体を切除してしまいます。しかしこの腺は涙のほぼ半分を産生しているため、切除後はドライアイなどの違った症状を引き起こしてしまうこともしばしばです。ですから第一に考慮される治療法ではありません。
- 第三眼瞼腺埋没 第三眼瞼腺を第三眼瞼に縫い付けて、外に飛び出さないようにする手術です。