解説「体に悪臭をなすり付ける」
犬の中には、悪臭を放つものを体に擦り付けるという奇妙な行動を見せるものがいます。「悪臭を放つもの」とは、排泄物(はいせつぶつ)、腐ったネズミの死骸、生ゴミなどです。このおぞましい行動には二つ説があります。
まず一つは、獲物となる動物に近づくとき有利だという説です。獲物の排泄物の匂いを身にまとうことにより「自分は仲間だよ」と獲物に錯覚させることができれば、獲物に近づきやすくなり、 狩りの成功率も上がります。
もう一つは捕らえた獲物の位置を仲間に教えるためという説です。つかまえた獲物の居場所で排泄物などの強い匂いを身にまとって そのまま仲間の元に帰ると、匂いの痕跡(こんせき)が道順にはっきりと残りますので、嗅覚の鋭い犬にとって獲物の位置をたどりやすくなります。 いずれにしても、「悪臭を身にまとう」という人間には理解しがたい行動は、かつて犬が行っていた集団による狩りの習性が残っているものと考えられます。

もう一つは捕らえた獲物の位置を仲間に教えるためという説です。つかまえた獲物の居場所で排泄物などの強い匂いを身にまとって そのまま仲間の元に帰ると、匂いの痕跡(こんせき)が道順にはっきりと残りますので、嗅覚の鋭い犬にとって獲物の位置をたどりやすくなります。 いずれにしても、「悪臭を身にまとう」という人間には理解しがたい行動は、かつて犬が行っていた集団による狩りの習性が残っているものと考えられます。
体に悪臭をなすり付ける・まとめ
- 獲物となる動物に近づくときの「迷彩服」
- 捕らえた獲物の位置を仲間に教える
動画「体に悪臭をなすり付ける」
以下でご紹介するのは、人工芝の上をゴロゴロと転げ回る犬の動画です。芝生の感触が気持ちいいのか、ただ単に背中がかゆいだけなのか、はたまた何らかの匂いを体にこすり付けようとしているのかはわかりませんが、非常によく見られる光景の1つです。