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シンプレックス犬用~原材料から添加物の安全性まで

 ドッグフードブランドの一種「シンプレックス犬用」。この製品にはどのような特徴があるのでしょうか?使われている原材料から添加物の安全性までを詳しく解説します。なお日本国内で販売されている犬向けフードを一覧で見たい方は「ドッグフード製品・大辞典」をごらん下さい(🔄最終更新日:2023年8月)

シンプレックス犬用の基本情報

 「シンプレックス犬用」はバンガードインターナショナルフーズが製造・販売している犬向けの総合栄養食です。日本国内に暮らす犬を想定し、基本的には低脂肪・低カロリー設計になっています。また人間への使用が禁止された原材料は不使用、人工の防腐剤・着色料・香料は不使用をコンセプトとしており、原材料の仕入先国まで細かく公開されています。真空パック包装は油の酸化を防ぐためとのこと。
 犬の食物アレルギーに配慮してタンパク質を1種類に限定したシリーズで、公式サイトでは鶏肉を使った「チキン」、馬肉を使った「ホース」、豚肉を使った「ポーク」の3種類が紹介されています。すべてウェットタイプです。
チキン ホース ポーク 種類と成分保証値
種類タンパク質脂質カロリー
(kcal/g)
チキン14%4.5%1.03
ホース12%3.0%0.87
ポーク12%4.0%0.98
料金・価格
1袋70gで公式サイトで販売店を紹介しているほか、一般の通販サイトや量販店などで購入が可能です(※Amazonを除く)。
給餌目的
総合栄養食
フードのタイプ
ウェット(※水分含量78%以下)
対象年齢
成長が止まった成犬
原産国
日本
製造・販売 公式情報 NEXT:原材料と添加物リスト

シンプレックス犬用の原材料と添加物

 「シンプレックス犬用」では微量元素(ミネラル)に至るまで原産国が明記されています。2018年、アメリカの食品医薬品局(FDA)がグレインフリーと犬の拡張型心筋症との関連性を指摘したためか、必須栄養素ではないもののタウリンが添加されているようです。
 食物アレルギーに配慮し、「チキン」ではチキンとチキンレバー、「ホース」では馬肉と馬レバー、「ポーク」では豚肉と豚レバーが単一のタンパク源として用いられています。レンダリング(脱脂乾燥)したものではなくフレッシュ(生)な素材が使われており、肉の割合が全体の85%以上になるよう調整されているとのこと。
 グリコサミノグリカンの効果に関しては「コンドロイチンとグルコサミンが犬猫の関節に良いというのは本当?」をご参照ください。
素材・添加物の区分と安全性
  • 肉類「肉類」とは哺乳動物や鳥(家禽)の生肉、内臓と体の一部から生じる全ての副生物のことを指します。シンプレックス犬用に含まれる肉類は以下です。
    チキン, チキンレバー, 馬肉, 馬レバー, 豚肉, 豚レバー
  • 豆類豆類は豆そのものやその加工物、および加工する際に出た副生物全般を含みます。シンプレックス犬用に含まれる豆類は以下です。
    えんどう豆繊維
  • 糖類糖類(とうるい)は栄養学的に糖質(炭水化物)と呼ばれるもの全般を指します。腸内細菌叢によって代謝される食物繊維の一部も糖類に含まれます。シンプレックス犬用に含まれる糖類は以下です。
    グルコサミン塩酸塩, コンドロイチン硫酸塩
  • 油脂類油脂類は植物から取れる油、および動物から取れる脂の総称で、その加工物まで含まれます。シンプレックス犬用に含まれる油脂類は以下です。
    ヒマワリ油, クリル(オキアミ)オイル
  • 種実類種実類には植物の硬い殻で覆われた堅果(けんか)や種子が含まれます。シンプレックス犬用に含まれる種実類は以下です。
    亜麻仁(油として)
  • 藻類藻類には海藻とその加工物すべてが含まれます。シンプレックス犬用に含まれる藻類は以下です。
    コンブ
  • 増粘安定剤増粘安定剤とはフードに粘り気をもたせて形を安定させるために加えられる物質の総称です。シンプレックス犬用に含まれる増粘安定剤は以下です。
    グァーガム, カラギーナン
  • サプリメントサプリメント(その他)とは添加物の分類が難しいときに用いられるカテゴリです。犬の健康に影響を及ぼす可能性がある微量成分が含まれます。シンプレックス犬用に含まれるサプリメント類は以下です。
    タウリン, レシチン, ビール酵母, ビタミン類, ミネラル
含まれていない添加物 シンプレックス犬用に着色料保存料発色剤酸味料・調味料酸化防止剤は含まれていません。