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7月の犬ニュース

 2014年7月の犬に関するニュースをまとめました。一番上が最新で、下にスクロールするほど記事が古くなります。記事内にリンクが貼られていることもありますが、古い記事の場合はリンク切れの時がありますのでご了承下さい。

7月30日

 メキシコのSNS内で拡散された「笑いながら犬を撲殺する動物保護シェルターのスタッフ」の動画が、動物愛護家たちを大激怒させています。
 事件があったのは、メキシコ南西部オアハカ州にあるワツールコ(Huatulco)という都市の市営ドッグシェルター。同僚によって撮影された動画では、犬を撲殺する複数のスタッフが映されており、中には笑っている者の姿も確認できます(残酷なため動画リンクは貼りません)。この蛮行は、シェルターの責任者がスタッフに命じて行わせたとのこと。理由としては、「獣医に頼んで安楽死させるお金を浮かせたかった」ことを挙げています。
 これに対し市当局は、関係したスタッフが全員すでに解雇されており「社会的な制裁を受けた」ことを理由に、これ以上事件を掘り下げないという方針を明言。しかし、本来犬の命をつなぐはずのシェルターにおいて行われた凶行に対する動物愛護グループの怒りは収まらず、しっかりと刑事事件として扱うよう訴えかけています。 Source---DailyMailOnline

7月24日

 中国浙江省の湖州市警察は、毒殺した犬の肉を各地で販売していた闇ブローカーを11人を摘発したと発表しました。
 事件発覚の発端は、ニワトリやアヒル、犬といった動物が、近くの村からたびたびいなくなる現象が頻発したこと。通報を受けた警察が内偵を続けたところ、闇ブローカーの存在が浮上し、今回の摘発に至りました。
 犯罪グループの手口は、シアン化ナトリウムを始めとする毒を塗った矢で殺す直接的な方法と、毒入りの骨やまんじゅうを食べさせる間接的な方法の2つ。早朝の4~5時頃、バイクに乗って犯行に及んでいたといいます。盗まれた家畜動物はその後、処理・冷凍して、長距離トラックに乗せて安徽省まで運搬、市内のイヌ肉店やホテルに売りさばいていたとのこと。なお、今回押収された犬の肉の量はおよそ1.5トン、1,600匹分に相当だったそうです。 Source---newsclip

7月22日

 沖縄県警沖縄署は7月21日、飼い犬を車で引きずりながら走行したとして、同県宜野湾市大山の無職・伊佐清容疑者(53)を、動物愛護法違反の疑いで現行犯逮捕しました。
 県警によると伊佐容疑者は、21日午前10時半ごろ、同県北谷町の路上で、散歩用のリードにつないだ中型犬を軽乗用車の後部フックにくくりつけて走行し、犬の右前足を傷つけた疑いがもたれています。調べに対し同容疑者は「犬の散歩をしていた」と、事実を否認しているもようです。 Source---毎日新聞

7月20日

 スペイン政府の農政・食料・環境大臣に就任したミゲル・アリアス・カニエーテ氏が、犬と猫の福祉と権利を守るための、かなり厳格な法規制を整えつつあることが分かりました。
 昨年末頃から具体化が進められていたこの草案には、動物の中でも特に犬と猫に関する、かなり厳しい基本ルール、及び罰則規定が盛り込まれる予定です。具体的な内容は以下。
犬猫に関する禁止事項
  • 遺棄
  • 戦わせること(闘犬)
  • 整形(断尾・断耳)
  • 苦痛を与えるような興行や広告
  • 犬猫をエサや飼料に用いること
  • 有資格者以外の手による犬猫の殺処分
  • 商目的での展示
  • ペットショップでの小売
  • マイクロチップを装着していない犬猫の売買・寄贈・飼育放棄・養子縁組
  • 適切な飼養・管理を怠ること
 また上記禁止事項と共に、ルールを破ったときの罰金も定められました。軽~重犯罪に関しては100~30,000ユーロ(2014年7月時点で14,000円~410万円)、そして「凶悪」とみなされる犯罪に関しては、30,001~200,000ユーロ(410万円~2,740万円)という厳しい罰則が科せられる予定です。なお「凶悪」な犯罪の中には、「みだりな犬猫の殺害」、「戦わせること」、「飼養を怠って犬猫を殺すこと」、「体の一部を切断すること」、「小売店での動物の売買」など、日本においては日常茶飯事な行為が含まれます。 犬の整形手術 日本のペット産業 Source---Leader

7月18日

 山梨県内で、2013年度(2013.4月~2014.3月)に殺処分されたの犬と猫の合計数が、比較が可能な2004年度以降で最少となる1,261匹だったことが、県のまとめでわかりました。
 2013年4月から2014年3月までの間に、県の動物愛護センターなどに持ち込まれた猫の数は、前年度比362匹減の1,188匹。そのうち殺処分されたのは1,045匹と、前年度に比べて422匹減という結果になりました。これに対して犬は、保護総数が前年度より7匹多い374匹で、殺処分数も前年度比14匹増の216匹と、いずれも前年度より微増するという結果になりました。しかし犬猫トータルの殺処分数で見ると、前年度比408匹減となる1,261匹で、これは比較が可能な2004年度以降で最小とのこと。
 県では、2013年9月に施行されたばかりの改正動物愛護管理法が、殺処分数の減少に影響を及ぼしたものと見ています。特にこの法律で追加された「悪質と判断される場合は自治体が引き取りを拒否できる」という条項が、ペットの放棄を希望する飼い主への強い態度を可能にし、結果として飼育放棄に抑制的に働いたものと考えられます。
 なお県の調べによると、2013年9月~2014年3月の間で、猫の引き取り相談52件のうち14件、犬の引き取り相談44件のうち30件が、継続飼育に対する説得に応じたということです。 Source---読売新聞

7月15日

 熊本市では7月7日から11日までに、通常の3倍以上となる16匹の犬が保護され、動物愛護センターでは雷や花火を始めとする大きな音への注意を呼びかけています。
 熊本市動物愛護センターで保護された16匹のうち10匹は、雷が鳴った7日に保護されたことから、センターでは大きな音に驚いた犬が家を飛び出してしまったと見て、迷子犬を出さないための予防策を講じるよう市民に呼びかけています。具体的には、「つないでいる鎖や首輪を再確認する」、「日頃から大きな音に慣らしておく」、「迷子札の装着を怠らない」、「迷子になったらすぐ警察やセンターに連絡する」などです。 犬との生活・夏の注意 Source---NHK News Web

7月11日

 飼っていた土佐犬のリードを放し、当時59歳の女性を死亡させた事件で、検察側は10日、犬の飼い主の男性に対し懲役4年・罰金20万円を求刑しました。
 当事件は今年の2月26日午前10時半ごろ、被告である無職・佐治清(65)が北海道白老町の浜辺で土佐犬のリードを放したところ、近くにいた橋場トミ子さんを襲い、結果として水死させてしまったというもの。
 札幌地裁・苫小牧支部で10日に行われた論告求刑公判で検察側は、「土佐犬の危険性を認識していたにもかかわらず、放し飼いにしたことは危険極まりない悪質な犯行だ」とし、被告に対し懲役4年、罰金20万円を求刑しました。これに対し弁護側は、「被害者にかみつく土佐犬を懸命に引き離そうとした。非を認め、謝罪もしている」と述べ、刑の軽減を求めています。 Source---朝日新聞DIGITAL

7月11日

 購入することで、間接的に犬や猫の殺処分減少に貢献できるコーヒー、「バディコーヒー」が話題です。
 このコーヒーは株式会社「ビルテック」が販売しているもので、売り上げの一部が自動的に犬猫の里親募集や保護シェルターの設立といった活動に当てられるというもの。またコーヒーのパッケージには、犬猫の殺処分や里親制度についてのメッセージが書かれており、それ自体が啓蒙につながるという工夫がなされています。
 コーヒーのフレーバーにはブルーベリー、ハイビスカス、バニラ、キャラメルがあり、毎月好きなフレーバーを選べる「BuddyフレーバーコーヒーMONTHLY」といった買い方も可。詳細は公式サイトから。 Buddy
犬や猫の殺処分減少に貢献できる「バディコーヒー」

7月7日

 7月7日18:00より、動物好きのアーティストや専門家たちが参加する「いぬねこなかまフェス2014」のチケット先行発売がスタートします。
 「いぬねこなかまフェス2014」は、9月20日~26日の「動物愛護週間」を前に、私たちが動物たちのためにできることを学び、考え、表現をするためのチャリティイベント。当日は、獣医師によるセミナー、動物愛護に関するディスカッション、動物を愛するアーティストによるコンサートなどが行われる予定です。
 主催は都内で犬や猫の保護活動を行っている「ミグノンプラン」で、収益の一部は活動費に当てられるとのこと。開催日は9月16日で場所は東京の渋谷公会堂。チケットの先行発売は7月7日18:00から13日まで、ミグノンプランの取締役も務める糸井重里氏のサイト「ほぼ日 ミグノンプラン」で行われます。なお、先行発売後の一般発売は7月27日から。 ほぼ日・ミグノンプラン Source---ほぼ日

7月3日

 茨城県は2日、2013年度に県内で殺処分された犬と猫の数が、それぞれ過去最少になったと発表しました。
 県によると、2013年度(2013.4月~2014.3月)に収容された犬の数は3,155匹、猫は3,038匹で、殺処分数は犬が前年度より1,019匹減の2,158匹、猫が424匹減の2,773匹とのこと。
 県は今秋から、殺処分ゼロに向けた取り組み計画を策定し、犬の殺処分数が2012年度まで8年連続で全国ワースト1位という汚名を返上していく予定です。

7月3日

 闘犬場として長らく営業してきた高知・桂浜の「土佐闘犬センター」が、今年度から闘犬の常時公開をやめ、犬の勇敢さよりも可愛さを前面に打ち出した「とさいぬパーク」として生まれ変わりました。
 センターは、全国初の観光客向け施設として1964年にオープンした民営の闘犬場。1968年に放映されたNHK大河ドラマ「竜馬がゆく」の人気に乗り、一時期は約250ある観客席がすぐ埋まるほどの盛況を見せていました。しかし近年は、動物愛護の観点から来館を敬遠する人が増え、ここ数年の来場者数はピークだった1970年ごろに比べ、約6割ほどに減少していたといいます。
 創業者の長男で、経営を引き継いだ「パークサービス高知」の弘瀬隆司社長(49)は、時代の流れに合わせる形でセンターのリニューアルを決意。勇敢で時として獰猛(どうもう)な闘犬としての側面ではなく、土佐犬が持つペットとしての魅力をアピールする方針へ軌道修正しました。幼犬との触れ合いコーナーや散歩サービスなどを設け、センター名も「とさいぬパーク」に改称。年3回の本場所と、事前予約客向けの催しは依然として行われるものの、今後は主に「かわいい路線」で生き残りの道を模索していくとのことです。 土佐犬 とさいぬパーク Source---朝日新聞