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スウェーディッシュヴァルフント

 スウェーディッシュヴァルフントの体の特徴(体高・体重・分類)、誕生した場所や来歴、一般的な性格やお手入れする際の注意点などを写真や動画とともに詳しく解説します。

スウェーディッシュヴァルフントの基本情報

スウェーディッシュヴァルフント
  • 体高
    オス⇒ 31.5~34.5cm
    メス⇒ 29.5~32.5cm
  • 体重
    オス⇒ 9~14kg
    メス⇒ 9~14kg
  • 分類
    ハーディンググループ
犬の購入や繁殖の前に  現在犬の購入や繁殖をお考えの方は、日本におけるペットの現状を読んでおくことをお勧めします。保健所や動物愛護センターには、飼い主を待っている犬がいるかもしれません。お近くの里親募集機関もぜひご参照ください。また犬を迎えるときの基本情報に関しては以下のページでも詳しく解説してあります。 犬の購入・入手方法 犬を選ぶときの注意 ペットショップで犬を買う前に

スウェーディッシュヴァルフントの歴史・ルーツ

 スウェーディッシュヴァルフントは、1000年以上前のヴァイキングの時代に起源を持つ犬だと考えられています。「ヴァルフント」(Vallhund)とはスウェーデン語で「家畜追い犬」という意味です。
 第一次世界大戦前までは家畜追い、害獣駆除、番犬としてよく見かける犬でしたが、1942年には一度絶滅の危機に瀕します。この時犬種の復活に尽力したのは、犬愛好家でテリアのジャッジも務めていたBjorn von Rosen伯爵と教師でありスコティッシュテリアのブリーダーでもあったKarl Gustave Zettersten氏です。両氏は協同して新聞に広告を掲載したり、自転車に乗ってヴァーラ(スウェーディッシュヴァルフントが数多く見られた土地)の平原を地道に走り回ったりして、何とか混じり気の無い純血のヴァルフントを見つけ出します。まずはトプシー(Topsy)という名のメス犬とモプセン(Mopsen)という名のオス犬を基礎とし、その後レッシーとヴィヴィというメス犬も加えてブリーディング計画が開始されました。1940年代後半になるまでは、Bjorn伯爵がスタンダードを作成し、スウェーデン国内の犬種協会で公認を受けるまでに個体数を回復しています。
 アメリカへは1985年に渡り、2年後の87年には犬種協会が設立され、2007年、AKCにおいてハーディンググループで公認されました。

スウェーディッシュヴァルフントの性格・特徴

 スウェーディッシュヴァルフントの性格は、献身的で愛情深く、人の注目を集めたがることで知られています。牧羊犬としての習性から、歩く人のかかとを噛む癖があるようです。
 見た目はウェルシュコーギーペンブロークと多くの共通点をもっており、たとえばピンと立った耳、短い足、短いか全く無いしっぽなどが挙げられます。ダブルコートの被毛はショートからミディアムで粗く、頭部と四肢の毛はやや短く、逆に首元の毛はやや長めです。毛色はグレイ、グレイッシュブラウン、グレイッシュイエロー、レディッシュブラウンで、背中と首、体側に地色より濃い毛が混じります。

スウェーディッシュヴァルフントのお手入れ・注意点

 スウェーディッシュヴァルフントのお手入れは、週に1回程度のブラッシングで十分でしょう。健康面では、祖先犬となったオスの「モプセン」が停留精巣だったことから、オス犬には遺伝的にこの疾患が多いとされます。

スウェーディッシュヴァルフントの動画

 以下でご紹介するのはスウェーディッシュヴァルフントの動画です。
 予備知識がないと、ウェルシュコーギーカーディガンウェルシュコーギーペンブロークと勘違いしてしまいなくらい似ています。余りにも似ているため、過去に血統が混じったはずだと信じている研究家もいるようです。
元動画は→こちら
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