ベニバナ油の成分
ベニバナ油は安全?危険?
ベニバナ油を犬に与えても大丈夫なのでしょうか?もし大丈夫だとするとどのくらいの量が適切なのでしょうか?以下でご紹介するのはベニバナ油に関して報告されている安全性もしくは危険性に関する情報です。
まず基礎知識として念頭に置くべきはベニバナ油は使用される原料によって含有成分が全く異なるという点です。
1950年代後半から使用されているのは「高リノール酸型」(従来型)と呼ばれ、リノール酸を7~8割程度、オレイン酸を1~2割程度含んでいます。一方後発のものは「高オレイン酸型」(ハイオレイック型)とも呼ばれ、リノール酸を1~2割程度、オレイン酸を7~8割程度含んでいます。リノール酸とオレイン酸の含有比率に関し、従来型とハイオレイック型とではちょうど逆の関係ということです。
やっかいなことに、ドッグフードのラベルに記載されているベニバナ油は多くの場合高リノール酸型なのか高オレイン酸型なのかがわかりません。以下では両方のパターンについて記載します。
まず基礎知識として念頭に置くべきはベニバナ油は使用される原料によって含有成分が全く異なるという点です。
1950年代後半から使用されているのは「高リノール酸型」(従来型)と呼ばれ、リノール酸を7~8割程度、オレイン酸を1~2割程度含んでいます。一方後発のものは「高オレイン酸型」(ハイオレイック型)とも呼ばれ、リノール酸を1~2割程度、オレイン酸を7~8割程度含んでいます。リノール酸とオレイン酸の含有比率に関し、従来型とハイオレイック型とではちょうど逆の関係ということです。
やっかいなことに、ドッグフードのラベルに記載されているベニバナ油は多くの場合高リノール酸型なのか高オレイン酸型なのかがわかりません。以下では両方のパターンについて記載します。
リノール酸
ドッグフードに用いられているのが「高リノール酸型」(従来型)のベニバナ油である場合、リノール酸を高濃度で含んでいます。
リノール酸(Linoleic acid)はオメガ6脂肪酸に属する多価不飽和脂肪酸の一種。動物はパルミチン酸までの脂肪酸を合成できるものの、他の系列に属する脂肪酸(ステアリン酸やオレイン酸など)からリノール酸やαリノレン酸を合成できません。ですから食餌として摂取する必要のある必須脂肪酸に位置づけられています。
AAFCO(米国飼料検査官協会)が2014年に公表した基準では、フード100kcal中の最少栄養要求量が280mgとされています。また成長期や妊娠・授乳期にある犬では330mgとやや多めになります。
リノール酸(Linoleic acid)はオメガ6脂肪酸に属する多価不飽和脂肪酸の一種。動物はパルミチン酸までの脂肪酸を合成できるものの、他の系列に属する脂肪酸(ステアリン酸やオレイン酸など)からリノール酸やαリノレン酸を合成できません。ですから食餌として摂取する必要のある必須脂肪酸に位置づけられています。
AAFCO(米国飼料検査官協会)が2014年に公表した基準では、フード100kcal中の最少栄養要求量が280mgとされています。また成長期や妊娠・授乳期にある犬では330mgとやや多めになります。
オレイン酸
ドッグフードに用いられているのが「高オレイン酸型」(ハイオレイック型)のベニバナ油である場合、オレイン酸を高濃度で含んでいます。
オレイン酸(oleic acid)はラード(豚脂)やタロー(牛脂)などの動物性脂肪やオリーブオイルを始めとする植物油に多く含まれている脂肪酸の一種。必須脂肪酸であるリノール酸やα-リノレン酸の前駆物質です。
一般的に「悪玉コレステロール」と称されるLDLコレステロールを減らし、逆に「善玉コレステロール」と称されるHDLコレステロールを増やす効果があるとされていますが、完全には証明されていません。またオリーブオイルが持つ降圧作用の原因物質として想定されていますが、こちらも証明はされていません。
オレイン酸(oleic acid)はラード(豚脂)やタロー(牛脂)などの動物性脂肪やオリーブオイルを始めとする植物油に多く含まれている脂肪酸の一種。必須脂肪酸であるリノール酸やα-リノレン酸の前駆物質です。
一般的に「悪玉コレステロール」と称されるLDLコレステロールを減らし、逆に「善玉コレステロール」と称されるHDLコレステロールを増やす効果があるとされていますが、完全には証明されていません。またオリーブオイルが持つ降圧作用の原因物質として想定されていますが、こちらも証明はされていません。
オレイン酸を皮膚に直接塗りつけた場合、表面にある角質層の脂質構造が崩れ、バリア機能が弱まる危険性が指摘されています。