ワイヤーヘアードポインティンググリフォン

　ワイヤーヘアードポインティンググリフォンの起源は、1800年代半ばにセッターとポインターが掛け合わされて作出された「シェルビル・グリフォン」（Cherville griffon）です。その後1874年、オランダのエドゥアルド・コータルス（Eduard Karel Korthals , 写真右）という人物が、この基礎犬にウォータースパニエル、ドイツ産のポインターとセッター、フランス産のポインターとセッターなど20頭を掛け合わせ、最終的に現在の「ワイヤーヘアードポインティンググリフォン」を作り出しました。
　コータルスはその後、フランスを何度も訪れて豊富な人脈を築き、この犬を様々な人に紹介していきました。その結果、ワイヤーヘアードポインティンググリフォンはフランスで受け入れられ、嗅覚の優れた狩猟犬として高い評価を得ることになります。
　犬名は作出者の名前を取って「コータルス・グリフォン」（コーサルズとも）と呼ばれることもあります。

　ワイヤーヘアードポインティンググリフォンの性格は飼い主に忠実で命令によく従い、社交的で愛嬌があります。見知らぬ人や他の動物に対しても友好的で、成長してからも子犬の気質を失わないといいます。
　被毛色は、スティールグレイに白のマーキングを基本とし、チェストナットブラウン、ホワイトアンドブラウン、ローン、ホワイトアンドオレンジなどのバリエーションがあります。目はイエローかブラウンで、鼻はブラウンです。
　健康面では、遺伝的疾患が少ないことで知られています。

　ワイヤーヘアードポインティンググリフォンには毎日の散歩や運動が欠かせません。毎日1時間程度の運動を取り入れてあげましょう。人間が大好きですので、屋外飼育には不向きです。被毛は一週間に1～2回ブラッシングと年に1～2回の無駄毛手入れが必要となります。