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サモエド

 サモエドの体の特徴(体高・体重・分類)、誕生した場所や来歴、一般的な性格やお手入れする際の注意点などを写真や動画とともに詳しく解説します。

サモエドの基本情報

サモエド
  • 体高
    オス⇒ 53~60cm
    メス⇒ 48~53cm
  • 体重
    オス⇒ 19~30kg
    メス⇒ 18~28kg
  • 分類
    ワーキンググループ
犬の購入や繁殖の前に  現在犬の購入や繁殖をお考えの方は、日本におけるペットの現状を読んでおくことをお勧めします。保健所や動物愛護センターには、飼い主を待っている犬がいるかもしれません。お近くの里親募集機関もぜひご参照ください。また犬を迎えるときの基本情報に関しては以下のページでも詳しく解説してあります。 犬の購入・入手方法 犬を選ぶときの注意 ペットショップで犬を買う前に

サモエドの歴史・ルーツ

 サモエドの起源は、ロシア・シベリア北部において狩猟と漁業で暮らしていたサモエド族(Samoyed tribe)が、そり犬、番犬、猟犬、眠るときの湯たんぽ代わりとして生活を共にしてきた土着犬です。
 サモエドの名を一気に高めたのは、1870年~1912年にかけて行われた北極・南極大陸遠征です。この遠征には多数のそり犬が採用されましたが、サモエドもそうした使役犬の一頭でした。体格のわりに食事量が少なく、また被毛が厚くて寒さに強いという特性を生かし、極地において大活躍しました。
黒い被毛を持つ初期のサモエド「Peter the Great」  「Peter the Great」(写真右)を始め、当時のサモエドには黒やタンが混じっていましたが、冒険家スコットがこの犬をイギリスに連れ帰り、英国人繁殖家によって本格的な改良が加えられてからは、次第に白が主流となっていきました。初期の繁殖には、この犬を愛したアレクサンドリア女王も関わっていたと言います。
 サモエドがアメリカに渡ったのは1906年のことです。最初の1頭はロシア皇帝の兄弟、ニコラス公爵からの贈り物でしたが、その後イギリスから12匹のサモエドが輸入され、本格的な繁殖計画が始まりました。今日存在している米国内のサモエドには、大なり小なりこの12匹の血統が混じっており、中でも「Kara Sea」という名のオス犬が有名です。
 サモエドの犬名は、数世紀にわたりこの犬を飼育してきたシベリア・サモエド族の名にちなんでいます。典型的なスピッツ型の体型をしていることから「シベリアン・スピッツ」と呼ばれることもあります。

サモエドの性格・特徴

サモエド・スマイル サモエドの性格は知的で穏やかです。飼い主には忠実ですが、見知らぬものに対しては警戒心を示すこともあります。口角を上げ、あたかも笑うような愛嬌あふれる表情は「サモエド・スマイル」(写真右)とも呼ばれています。
 身体は、厚く開立した被毛、立ち耳、巻き尾などが特徴で、ポメラニアン、スピッツ、アラスカンマラミュートと同じ祖先をもつと考えられています。また同じくスピッツタイプのキースホンドとも血縁関係があるようです。耳の先っぽに現れる茶色がかった被毛は、特に「ビスケット」と呼ばれます。

サモエドのお手入れ・注意点

 サモエドには長めの散歩や運動が必要ですので、十分な時間をとって毎日かなりの運動量を確保してあげてください。暑さが苦手なため、夏場は熱中症や脱水症状への注意が必要です。分厚い被毛には、1週間に2~3回はブラッシングをして無駄毛を取ってあげましょう。

サモエドの動画

 以下でご紹介するのはサモエドの動画です。
 黒い唇と上がった口角、そして背中に付くくらいカールしてふわふわなしっぽが特徴で、笑ったように見える表情から「スマイリング・サミー」との愛称も持っています。フォークシンガー「カーペンターズ」のボーカル、カレン・カーペンターや、アメリカの女優ヘレン・ハントが飼っていたことでも有名です。
 犬に特有な獣臭が少ない反面、換毛期における抜け毛が大量にあるため、毎日のブラッシングが必要となります。抜け毛があまりにも大量なので、毛をこよって糸を作り、服を作ったという逸話もあるようです。
元動画は→こちら
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