セントバーナードの基本情報
セントバーナードの歴史・ルーツ

セントバーナードが有名になり出したのは1600年代の中頃からです。サン・ベルナール僧院は、アルプスを越える旅人の休憩所であると同時に、遭難者を雪山から探し出す救護所でもありました。このときに活躍したのが、僧院で飼育されていたセントバーナードです。当初は番犬や荷物引きとして用いられていましたが、雪山における探索能力を買われ、次第に山岳救助犬として活躍するようになっていったようです。一説では、200年の間に2,000人以上の遭難者を救ったとされ、中でも生涯において40名以上を救助したバリーという名の犬が有名です。
そんな頼もしいセントバーナードでしたが、1800年代に入ると、厳しい天候や疫病、また近親交配による遺伝的疾患の多発で、絶滅の危機に瀕してしまいます。しかし1830年代、生き残った一部のセントとバーナードとニューファンドランドが掛け合わされ、個体数の増加に成功しました。その結果、従来の「細身+短毛」という姿から、現在の「大柄+長毛」という姿へと変貌を遂げています。
セントバーナードの存在を世界に知らしめたのは、英国の動物画家エドウィン・H・ランドシーアの描いた「遭難者を蘇生するアルペンマスティフ」(Alpine Mastiffs Reanimating a Distressed Traveller)という作品です。

セントバーナードの性格・特徴
セントバーナードの性格はきわめて温和ですが、体が大きいため事故にもつながりやすいという側面を持っています。子犬の頃からの社会化訓練と一貫したしつけが重要です。
身体は、ニューファンドランドの影響を受けた長毛タイプと、従来型の短毛タイプがいます。遺伝的疾患としては、股関節形成不全症、眼瞼内反症、てんかんなどにかかりやすいとされます。
身体は、ニューファンドランドの影響を受けた長毛タイプと、従来型の短毛タイプがいます。遺伝的疾患としては、股関節形成不全症、眼瞼内反症、てんかんなどにかかりやすいとされます。
セントバーナードのお手入れ・注意点
セントバーナードには毎日の散歩や運動が必要です。ゆっくりしたペースの散歩を取り入れてあげましょう。暑さに弱いため夏場は熱中症や脱水症状に注意します。長毛タイプでも短毛タイプでも、毎週1回程度のブラッシングが必要です。換毛期(抜け毛の季節)には大量の抜け毛が出ますので要注意です。また個体差はありますが、一般的によだれの多い犬種です。
セントバーナードの動画
以下でご紹介するのはセントバーナードの動画です。
雪崩の発生を予知したり、雪の中に5メートル以上埋まっている人間をかぎ分けることができると言われています。下顎の皮膚がたるんでいるため、ヨダレが垂れやすいのが玉に瑕です。エサと医療費に関しては他の犬種よりもかさむ傾向にありますので、経済的に余裕があり、広い敷地と室内をもつ飼い主が理想です。
雪崩の発生を予知したり、雪の中に5メートル以上埋まっている人間をかぎ分けることができると言われています。下顎の皮膚がたるんでいるため、ヨダレが垂れやすいのが玉に瑕です。エサと医療費に関しては他の犬種よりもかさむ傾向にありますので、経済的に余裕があり、広い敷地と室内をもつ飼い主が理想です。