ボルピーノイタリアーノ

　ボルピーノイタリアーノの起源は定かではありません。ポメラニアンやキースホンドを含むジャーマンスピッツと祖先を共有していると考えられています。
　この小型犬は数百年にわたり、イタリアの上流階級のみならず庶民の間でも人気を博し、愛玩犬として可愛がられました。また家の門番として外を見張り、マスティフタイプの大型犬に侵入者が来たことを知らせる「防犯ベル」として重宝されたこともあります。
　1960年代に人気が下降しましたが、1980年代から復興計画が開始され、徐々に個体数を伸ばしました。しかし完全復活には至らず、現在では本国イタリアにおいてさえも希少犬種として扱われています。

　ボルピーノイタリアーノの性格は、人懐こく家族と強い絆を築くことが知られています。元気いっぱいで遊び好きです。
　被毛は長く密で、外側に向かって広がるようにまっすぐ伸びます。毛色はホワイト、もしくはレッドです。「シャンペン」と呼ばれる薄黄色も許容範囲ですが、あまり望ましくないとされています。

　ボルピーノイタリアーノには、毎日最低でも1時間以上の運動をさせてあげる必要があります。被毛の手入れは、週に1～2回のブラッシングを基本とし、換毛期においては＋1～2回とします。