犬と泊まれる宿検索
出発前の準備
以下では主に、宿泊先の宿を決めてから、旅行の準備にとりかかるまでを説明します。事前に用意が必要なことは、意外とたくさんあります。
宿泊先の約束事を確認しよう
事前に宿泊先のNG条件確認しましょう。無駄吠えNG、マーキング癖NG、噛み癖NG、発情期の雌犬NG、予防接種証明書(右写真参照)がない犬NGなど、NG条件を設定している宿もあります。また、施設内における細かなルールも併せて確認しておきましょう。
なお、ペットの宿泊できる宿のほとんどは、「ペットも宿泊できる宿」であり「ペット専用の宿」というわけではありません。 宿泊客の中には動物が苦手な人もいますので、ペットの飼い主側としては、ノーリードや無駄吠えなどのマナー違反に対する配慮が必要です。
なお、ペットの宿泊できる宿のほとんどは、「ペットも宿泊できる宿」であり「ペット専用の宿」というわけではありません。 宿泊客の中には動物が苦手な人もいますので、ペットの飼い主側としては、ノーリードや無駄吠えなどのマナー違反に対する配慮が必要です。
犬に迷子札やマイクロチップをつけよう
移動中や旅先では、新しい匂いや風景がたくさんあり、犬は普段よりも興奮気味になり、飼い主がちょっと目を離した隙に迷子になってしまうことも考えられます。迷子になってしまったらせっかくの楽しい計画がパーになりますので、最悪の事態を想定して連絡先を記した迷子札やマイクロチップを犬に装着しておきましょう。
体のお手入れを済ませておきましょう
ノミ・ダニ対策をしよう
野外や宿では、他の犬やペットが落としていったノミやダニをもらう危険性が常にあります。ノミダニの駆除と予防をきちんと済ませておきましょう。またノミダニの他に、狂犬病などの感染症に対する予防接種も忘れずに。詳しくは、かかりつけの獣医さんにご相談下さい。一般的に、免疫が出来るまで、2~3週間かかりますのでご注意を。
旅先の動物病院をチェックしよう
慣れない場所で犬やペットが怪我や病気をしたとき、事前に旅先での動物病院を調べておくと安心です。電話番号、住所はもちろんのこと、その時になって焦らないように休診日もチェックしておきましょう。
犬の基本的なしつけを復習しよう
見知らぬ場所、見知らぬ人、見知らぬ動物がたくさんいる場所で、ご自分の犬はいつもどおり言うことを聞いてくれるでしょうか?もう一度基本的なしつけを復習しておきましょう。犬の基本的なしつけに関しては犬のしつけ方をご参照下さい。
出発前に復習すべき犬のしつけ
- 車での移動中→ハウスのしつけ
- ペットOKの食堂→マテのしつけ
- ペットNGの食堂→留守番のしつけ
- 部屋の中→トイレのしつけ
- 廊下や共用部→ヒール(ツイテ)のしつけ
犬を車(乗り物)に慣れさせよう
犬を始めとする動物にも車酔いはあります。いきなり車に乗せて長時間のドライブを経験させると、気分が悪くなってぐったりする犬やペットも出てくるかもしれません。日頃からちょっとずつ犬を車に乗せ、振動や音・車の匂いに慣らせておきましょう。またドライブ中は、1~2時間に一度、小休止を取ることが理想ですので、 旅程ルートのどこで休憩を取るかを事前に確認しておくとよいでしょう。詳しいしつけのやり方やコツに関しては以下のページでも解説してありますのでご参照ください。
犬の使い慣れた食器やおもちゃを持っていこう
犬やペットが普段家で使っている食器、おもちゃ、お気に入りの毛布などがあれば、旅先にももって行きましょう。こうしたものはいわゆる「セキュリティブランケット」(Security Blanket=幼児がしがみついて安心感を得るためにいつも持ち歩くお守り毛布)になってくれます。
旅先に持っていくものリストをチェック
さて、旅先で必要となる物の何でしょうか?大まかにリスト化しましたので、一度目を通してチェックしてみましょう。足りないものは「犬に必要なペット用品」などをご参照ください。
旅先に持っていくもの・一覧リスト
- 迷子札(マイクロチップ)
- リードと首輪
- 好物のおやつやフード
- 給水ボトル
- 犬が使い慣れた給餌用具~食器が変わると食べない子もいるため
- クレートやケンネル~移動中や宿泊先での犬の居場所として
- ペットシート
- 新聞紙・ティッシュ・雑巾~主にトイレの世話で
- 消臭スプレー
- ビニール袋~多めに持っていくと安心
- コロコロ(粘着シート)~抜け毛処理
- タオル~足拭き用
- シーツ~室内に敷いて汚れを防止します
- 医師の連絡先~かかりつけ、及び旅先の両方
- 予防接種証明書~宿から提出を求められることがあります
道中での諸注意
電車などの公共機関を使った旅行もあるでしょうが、ここでは車での旅行を想定した解説をします。より詳しい内容を知りたい場合は「犬と車に乗るときの安全ガイド」をご参照ください。
車中の温度に気をつけよう
密閉された車の中は温度が上がりやすいので、特に夏場は車中の温度に気をつけましょう。基本的に人間の適温に合わせて結構ですが、犬の様子も必ずモニターして下さい。具体的には、犬の呼吸(パンティング)が不自然に激しくないかを観察します。また、飲み水が切れないようにして下さい。
犬が短毛種の場合、エアコンの冷風を直接体に当てると、逆に寒すぎて調子を崩しますので、エアコンの風が直撃しないよう気をつけましょう。犬やペットがブルブル寒そうにしていないかを注意して観察して下さい。
犬が短毛種の場合、エアコンの冷風を直接体に当てると、逆に寒すぎて調子を崩しますので、エアコンの風が直撃しないよう気をつけましょう。犬やペットがブルブル寒そうにしていないかを注意して観察して下さい。
犬の飛び出し事故に注意しよう
新鮮な風景に囲まれて、犬は興奮吟味です。ちょっとした窓の隙間から外に飛び出すことも考えられますので、犬が暴走しないよう飼い主は十分注意しましょう。
走行中、窓を開けて換気するときは、犬をリードにつなぐか、ケージの中に隔離した状態で行います。犬が絶対に外に飛び出すことがない状況で行ってください。また、パワーウィンドウのボタンを誤って押してしまわないよう、ロックしておくと安心です。
犬が運転席に乱入して、ハンドル操作を誤ったらおおごとです。運転の邪魔ができないよう、犬をクレートやケンネルに入れて後部座席に座らせるなどの工夫をしましょう。
車を止めてドアを開けるときも、犬だけがダッシュで外に出てしまわないよう十分注意して下さい。具体的には、飼い主がリードを握ったり、抱きしめたりして、容易に飛び出せないようにします。
走行中、窓を開けて換気するときは、犬をリードにつなぐか、ケージの中に隔離した状態で行います。犬が絶対に外に飛び出すことがない状況で行ってください。また、パワーウィンドウのボタンを誤って押してしまわないよう、ロックしておくと安心です。
犬が運転席に乱入して、ハンドル操作を誤ったらおおごとです。運転の邪魔ができないよう、犬をクレートやケンネルに入れて後部座席に座らせるなどの工夫をしましょう。
車を止めてドアを開けるときも、犬だけがダッシュで外に出てしまわないよう十分注意して下さい。具体的には、飼い主がリードを握ったり、抱きしめたりして、容易に飛び出せないようにします。
🚨逃走による事故例
2015年3月5日午後10時ごろ、長野県阿智村の中央自動車道上り線で、無職の女性(66)が乗用車にはねられるという事故がありました。女性は引っ越しの途中で阿智パーキングエリアに立ち寄った際、車中から逃走したコリーを追い掛けるうちに本線へ出てしまったといいます。轢かれた犬は死亡、女性は一命を取り留めたものの、骨盤骨折という重傷を負いました。
休憩はこまめに取ろう
車の振動や騒音、匂いで具合が悪くなる犬もいます。犬が車嫌いにならないよう、1時間に一度くらいの割合で小休止を取ってあげましょう。旅程ルートのどこで休憩を取るかを事前に確認しておくのがベストです。
人間にとっては微振動でも、体の小さな犬やペットにとっては大地震と同じくらいの体感ですので、飼い主の思いやりと配慮が必要となります。水を飲ませたり軽く散歩させたりして、犬をリラックスさせてあげましょう。サービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)の場所に関しては以下のページもご参照ください。
人間にとっては微振動でも、体の小さな犬やペットにとっては大地震と同じくらいの体感ですので、飼い主の思いやりと配慮が必要となります。水を飲ませたり軽く散歩させたりして、犬をリラックスさせてあげましょう。サービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)の場所に関しては以下のページもご参照ください。
絶対厳禁!犬の車中置き去り
特に夏場の車中は、たった10分でも猛烈に温度が上昇します。犬は人間に比べて体温を外に逃がす能力が劣りますので、暑い車内に放置すると、いわゆる熱中症で命に危険が及びます。ですから夏場、犬を車の中に置き去りにすることは、旅の途中であれ買い物の途中であれ絶対厳禁ですのでご注意下さい。
🚨夏場の悲しい事故例
2012年8月9日、犬が全国を旅する「スマイルキャラバン」(日本テレビ)に出演していたサモエド兄弟犬ZIPPEI(じっぺい)が、エアコンの切れた自動車内に放置され命を落とすという信じられない事故が起こりました。このような単純な人為的ミスは、知識のある人間であれば絶対に起こさないものです。
宿泊先での注意やマナー
宿泊先に到着してからのマナーです。常識的な事ばかりですが、「うっかり」がないよう事前に予習しておきましょう。
犬の体の汚れを落とそう
旅先の宿に到着したら、まず屋外で犬やペットのブラッシングを済ませましょう。これで室内に残る抜け毛が減ります。取れた抜け毛は放置するのではなく、もちろんビニール袋に入れて飼い主が処分します。
犬の足洗浄機や洗い場を設置している宿泊施設は一部です。宿に入る際には、持参したタオルなどで必ず犬の足を拭いてから上がるようにして下さい。
犬の足洗浄機や洗い場を設置している宿泊施設は一部です。宿に入る際には、持参したタオルなどで必ず犬の足を拭いてから上がるようにして下さい。
宿や旅館での最低限のマナーを守ろう
宿によって多少の違いはあるでしょうが、一般的なマナーは以下のようなものです。「出発前の準備」で必要なものとしてリスト化したアイテムが、ここにきて大活躍します。
宿や旅館での最低限のマナー
- 共有スペースでは、首輪とリードをつける~廊下や食堂
- 人用の施設を犬に使わせない~ソファ、ベッド、お風呂場
- お部屋の掃除は飼い主が責任を持つ~抜け毛やおしっこ、うんち
- 犬やペットの粗相は申告~掃除、消臭、換気と共に宿に申告
宿まで車で移動する際は「犬と車に乗るときの安全ガイド」を熟読しておいてください。飼い主の不注意による事故や交通事故を未然に防ぐことができます。