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スカイテリア

 スカイテリアの体の特徴(体高・体重・分類)、誕生した場所や来歴、一般的な性格やお手入れする際の注意点などを写真や動画とともに詳しく解説します。

スカイテリアの基本情報

スカイテリア
  • 体高
    オス⇒ 25~27cm
    メス⇒ 23~25cm
  • 体重
    オス⇒ 9~11kg
    メス⇒ 8~10kg
  • 分類
    テリアグループ
犬の購入や繁殖の前に  現在犬の購入や繁殖をお考えの方は、日本におけるペットの現状を読んでおくことをお勧めします。保健所や動物愛護センターには、飼い主を待っている犬がいるかもしれません。お近くの里親募集機関もぜひご参照ください。また犬を迎えるときの基本情報に関しては以下のページでも詳しく解説してあります。 犬の購入・入手方法 犬を選ぶときの注意 ペットショップで犬を買う前に

スカイテリアの歴史・ルーツ

 スカイテリアの起源は、スコットランドのスカイ島に存在していた灰色短毛のテリアだと考えられます。このテリアは元々、スカイ島在住のマーチン・マクラウド氏が猟犬として使っていました。1845年、彼がカナダに移住すると、犬の血統は地元で犬舎を経営していたジョン・マクドナルド氏に引き継がれます。そしてこのジョン氏の育種した血統と、全く別の「マッキノス犬舎」で育種されていた短毛テリアの血統が混じることで、今日のスカイテリアの基礎が出来上がったと考えられています。
ダンディ・ディンモント・テリア  1800年代後半まで、上記犬種は出身国にちなんで「スコッチテリア」と呼ばれていました。1873年、この「スコッチテリア」の中からまずダンディ・ディンモント・テリア(写真右)が独立し、それ以外の全てのテリアは「スカイテリア」と呼ばれるようになります。それから8年後の1881年、このスカイテリアは「スカイテリア」と「ハードヘアードテリア」とに分離し、さらに「ハードヘアードテリア」は「スコティッシュテリア」、「ウェストハイランドホワイトテリア」、そして「ケアーンテリア」に区分されました。こうしてようやく誕生したのが現在のスカイテリアです。
エドウィン・ランドシーア卿が描いたスカイテリアの絵画  スカイテリアはその後、ビクトリア女王に寵愛されたことや、動物画家であるエドウィン・ランドシーアが絵の題材に用いた事(右絵)から知名度が上がり、上流階級のみならず、一般大衆の間でも大人気となります。中でも有名なのは、グレイフライヤーズ・ボビーでしょう。ボビーは飼い主が亡くなった後も14年間、主人が眠る墓の傍らから離れなかったと言われています。ボビーの死後は主人の墓の横に埋葬され、その忠心に敬意を表して像が建てられました。
 1800年代後半になるとスカイテリアはアメリカに渡り、1887年にはAKCの公認を受けました。ドッグショーに登場するや人々の耳目を集め、その人気はうなぎのぼりだったといいます。しかしその後、人気と知名度は徐々に下降線をたどるようになり、現在では最も絶滅が危惧される犬種の一つとして数えられています。

スカイテリアの性格・特徴

 スカイテリアの性格は勇敢で、優しく、主人に忠実で、親しみやすく陽気です。一方、見知らぬ人には強い警戒心を示すこともあります。
 身体は当初、狩猟用途として垂れ耳タイプが多くいましたが、ビクトリア女王の影響から19世紀には徐々に直立耳タイプが人気を得るようになりました。また体長が体高の2倍ほどある骨格と、体の両側をまっすぐに覆う豊富な長毛が特徴です。額と目を覆っている飾り毛は、イバラや薮、追い詰めた獲物の攻撃から保護する防具でした。

スカイテリアのお手入れ・注意点

 スカイテリアには、毎日軽めの運動や散歩が必要です。被毛は1週間に2回程度コーミングして整えてあげましょう。また目と口の周りの飾り毛は汚れやすいので、こまめな手入れが必要です。ドッグショーに出すことを目的としていない場合は、むしろカットしてあげた方が、結膜炎を始めとした疾病予防になります。

スカイテリアの動画

 以下でご紹介するのはスカイテリアの動画です。
 400年前に始めて文献に登場してから、見た目にあまり大きな変化はないと考えられます。20世紀初頭には、テリア種の中で最も有名な地位にありました。
元動画は→こちら
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