アリエージュポインター

　アリエージュポインターは、フランス南部ミディピレネ地方にあるアリエージュ県で生まれた犬種です。正確な起源は定かではありませんが、スペインのブルゴスポインターや、イタリアのブラッコイタリアーノの血が混じっていると考えられています。本格的な繁殖計画が開始されたのは1900年代に入ってからで、サンジェルマンポインターやフレンチポインター、および土着の犬が基礎犬として用いられました。
　第二次世界大戦後はほとんど絶滅状態になったものの、1990年、Alain Deteix氏を中心とした復興計画が持ち上がり、徐々にではありますが個体数を伸ばしています。ベルギーに本拠地を持つFCIでは「ブラークドラリエージュ」（Braque de l’Ariege）という名で登録されており、英語圏ではこれを直訳した「アリエージュポインター」（Ariege Pointer）という名で呼ばれます。

　アリエージュポインターは万能で、ハンティング、ポインティング、レトリーブの全てを器用にこなすことができます。
　被毛は短く密生しており、手触りはスムースです。白地にオレンジフォーン～ブラウンの班が入ります。鼻と目の色は一致するのが望ましいとされます。

　アリエージュポインターには、毎日最低でも1時間以上の運動をさせてあげる必要があります。被毛の手入れは、1週間に1回のブラッシングと、汚れた時に濡れタオルで拭いてあげる程度で充分でしょう。