トップ犬の種類た行に属する犬の種類ダルメシアン

ダルメシアン

 ダルメシアンの体の特徴(体高・体重・分類)、誕生した場所や来歴、一般的な性格やお手入れする際の注意点などを写真や動画とともに詳しく解説します。

ダルメシアンの基本情報

ダルメシアン
  • 体高
    オス⇒ 48~58cm
    メス⇒ 48~58cm
  • 体重
    オス⇒ 23~25kg
    メス⇒ 23~25kg
  • 分類
    ノンスポーティンググループ
犬の購入や繁殖の前に  現在犬の購入や繁殖をお考えの方は、日本におけるペットの現状を読んでおくことをお勧めします。保健所や動物愛護センターには、飼い主を待っている犬がいるかもしれません。お近くの里親募集機関もぜひご参照ください。また犬を迎えるときの基本情報に関しては以下のページでも詳しく解説してあります。 犬の購入・入手方法 犬を選ぶときの注意 ペットショップで犬を買う前に

ダルメシアンの歴史・ルーツ

 ダルメシアンの起源は定かではありません。古代エジプトやギリシャの美術品に描かれている斑点のある犬が祖先犬であるとする説や、インド起源説などがありますが、この犬がジプシー(放浪民)と共に旅をしてきた長い歴史があるため、ヨーロッパの多くの国でこの犬の存在が確認されているにもかかわらず、正確な祖先を特定できていません。
クロアチアのダルマチア地方  「ダルメシアン」という犬名が生まれたのは18世紀になってからです。1771年、イギリスの自然史家トーマス・ペナントが、この犬の起源をクロアチアのダルマチア地方とし、自らの著書の中で「ダルメシアン」(Dalmatian)と記したのが最初とされます。
 ダルメシアンは万能犬で、猟犬、牧畜犬、番犬など様々な役割を器用にこなしてきました。その能力の中でも特筆すべきは「馬を先導して走る」という芸当でしょう。ビクトリア朝時代のフランスやイギリスにおける旅行手段は主として駅馬車であり、ダルメシアンは駅馬車の後部を馬と併走しながら、盗賊や野犬から馬車を守る役割を果たしていました。さらにアメリカでは、消防車が馬車であった時代に、先導犬としてダルメシアンを飼育していました。こうした経緯からアメリカにおける消防署のマスコット犬はダルメシアンです。
 近年では、1996年、ディズニーのアニメ映画「101匹わんちゃん大行進」が公開された事によって人気と知名度が高まりました。一方、衝動買いの結果、飼育放棄される犬が多発するようになったため、動物愛護団体が購入を思いとどまらせるためのキャンペーンを組んだという逸話も残っています。

ダルメシアンの性格・特徴

 ダルメシアンの性格は母性本能が強く、利口で温和です。ただし縄張り意識がやや強いため、適切なしつけを怠ると、すぐに無駄吠えを始めとする問題行動につながります。
 身体は、生後2週間位までは純白ですが、成長に伴い黒やレバー色の碁石状の斑点が徐々に現れ始めます。被毛は短くて硬いことから、じゅうたんの間に挟まって取れなくなることもしばしばです。
 健康面では、聴覚障害が多いことで知られており、約30%のダルメシアンは何らかの聴覚上の問題を抱えていると言われています。色素をもたないアルビノ(albino)の動物や、ダルメシアンのような白地に斑点模様を持つパイボールド(piebald)の動物においては、中耳内におけるメラニン色素の産生がうまくいかず、これが聴覚に影響を及ぼすというのが原因です。「うちのダルメシアンは言うことを聞かないバカ犬だ!」と嘆いている飼い主は、一度獣医師の診察を受け、聴覚に異常が無いかどうかを確認した方がよいでしょう。また、遺伝的に高尿酸血症を発症しやすいことが問題となっています。

ダルメシアンのお手入れ・注意点

 ダルメシアンには、毎日定期的な運動が必要です。毎日最低一時間程度は一緒にジョギングをしたり、運動をさせるようにしましょう。抜け毛が多く、ほぼ一年中脱毛が起こりますので、毎日ブラッシングしてあげるのが理想です。

ダルメシアンの動画

 以下でご紹介するのはダルメシアンの動画です。
 ジョージ・ワシントンがアメリカにおける最初のブリーダーだとか。特徴的な斑点は口の中にも現れるというから驚きです。映画「101匹わんちゃん」のイメージにつられて犬を飼ったはいいが、やんちゃすぎて手を焼いたというケースが続発しました。この背景には、流行にあわせてむやみやたらに同一犬種を増やす「パピーミル」の問題があったようです。熟練した飼い主が子犬の頃からしっかりしつけることが望まれます。健康面では膀胱結石や難聴などを発症しやすいといわれています。
元動画は→こちら
ダルメシアントップへ