フィニッシュスピッツの基本情報
フィニッシュスピッツの歴史・ルーツ
フィニッシュスピッツは数千年前、中央ロシアに暮らしていたスピッツタイプの犬から選択繁殖され、フィンランドで発展した犬種です。フィンランドにおいては土着民族であるフィノ・ウグリアン族が育種してきました。このフィノ・ウグリアン族はフィニッシュスピッツを猟犬として用いてきましたが、獲物の位置を吠えて知らせることから「バークポインター」(bark pointer)とも呼ばれます。
1880年代になると、交通機関の発達により様々な地域から犬が入り込むようになり、交雑が進んでオリジナルの血統が絶滅の危機に瀕しました。この事態を憂いたヘルシンキのユーゴ・ロース(Hugo Roos)という人物は、1890年代、北方にある森の中で純血のフィニッシュスピッツを見つけることに尽力し、その後30年近くに渡って血統の純化に携わりました。また、ユーゴ・サンドベルグという人物が作成したスタンダードが「フィンランド犬種協会」(Finnish Kennel Club)によって公認され、1892年、犬種としての独立を果てしています。
その後フィニッシュスピッツはイギリス、カナダ、アメリカなどへと渡り、現在に至ります。なおこの犬は1979年、フィンランドの国犬に指定され、切手にもなりました。

その後フィニッシュスピッツはイギリス、カナダ、アメリカなどへと渡り、現在に至ります。なおこの犬は1979年、フィンランドの国犬に指定され、切手にもなりました。
フィニッシュスピッツの性格・特徴
フィニッシュスピッツの性格は活発で元気一杯です。エネルギーに満ちているので毎日1~2時間の長めの散歩が必要となるでしょう。子供との相性がよい反面、やや防衛心が強く、見知らぬものには警戒心を示す傾向にあります。また、元々が猟犬であるため、小動物との共生は避けたほうがよいでしょう。ちょっとした変化を発見すると、すぐに吠える性質をもっているため、都会の賃貸住宅での飼育は不向きです。ちなみにこの犬は、1分間に160回も吠えたという記録があり、地元では鳴いた回数を競う競技会まであるようです。
フィニッシュスピッツの被毛はゴールデンレッドで見た目はアカギツネに似ており、体高よりも体長がやや短く、横から見ると四角いシルエットを描くのが特徴です。やわらかくて密なアンダーコートと長くて粗いオーバーコートからなるダブルコートをもち、首、背中、腿の裏の毛が長く、しっぽには羽根のような毛が生えています。単一色や明確に区分される模様は忌避され、微妙なグラデーションがよいとされます。なお、鼻、唇、眼のふちは黒のみです。
フィニッシュスピッツの被毛はゴールデンレッドで見た目はアカギツネに似ており、体高よりも体長がやや短く、横から見ると四角いシルエットを描くのが特徴です。やわらかくて密なアンダーコートと長くて粗いオーバーコートからなるダブルコートをもち、首、背中、腿の裏の毛が長く、しっぽには羽根のような毛が生えています。単一色や明確に区分される模様は忌避され、微妙なグラデーションがよいとされます。なお、鼻、唇、眼のふちは黒のみです。
フィニッシュスピッツのお手入れ・注意点
フィニッシュスピッツは、いわゆる「獣臭」が少ない犬種として知られています。年に2回抜け毛が増す時期がありますが、通常は週に1回程度のブラッシングで十分です。
フィニッシュスピッツの動画
以下でご紹介するのはフィニッシュスピッツの動画です。