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フィニッシュラップフント

 フィニッシュラップフントの体の特徴(体高・体重・分類)、誕生した場所や来歴、一般的な性格やお手入れする際の注意点などを写真や動画とともに詳しく解説します。

フィニッシュラップフントの基本情報

フィニッシュラップフント
  • 体高
    オス⇒ 46~52cm
    メス⇒ 41~47cm
  • 体重
    オス⇒ 17~19kg
    メス⇒ 15~17kg
  • 分類
    ハーディンググループ
犬の購入や繁殖の前に  現在犬の購入や繁殖をお考えの方は、日本におけるペットの現状を読んでおくことをお勧めします。保健所や動物愛護センターには、飼い主を待っている犬がいるかもしれません。お近くの里親募集機関もぜひご参照ください。また犬を迎えるときの基本情報に関しては以下のページでも詳しく解説してあります。 犬の購入・入手方法 犬を選ぶときの注意 ペットショップで犬を買う前に

フィニッシュラップフントの歴史・ルーツ

 フィニッシュラップフントは、「ラップランド」(Lapland)と呼ばれるスカンジナビア半島やロシアの一部に暮らしてきた半遊牧民族(サミ)と、数百年に渡って共に暮らし、トナカイの統率をサポートしてきた犬です。
 第二次世界大戦後、ジステンパーによる犬の個体数減少に危機感を抱いたスウェーデンとノルウェーでは、にわかに犬種標準化の気運が高まりました。この流れを受けた1944年、スウェーデンで作成されたスタンダードがFCIで公認され、ほどなくしてノルウェー版も公認されています。フィンランドでは1年遅れの1945年、「Finnish Kennel Club」の作成したスタンダードが公認されましたが、「ラポニアンシェパードドッグ」(Lapponian Shepherd Dog)として登録されたこの犬は、当初短毛種と長毛種の区分がありませんでした。約20年後の1966年、犬種標準の見直しが行われた折、従来明確な区分の無かった「ラポニアンシェパードドッグ」種が、短毛なら「ラポニアンハーダー」、長毛なら「フィニッシュラップフント」という具合に細分されました。
 近代化の波により半遊牧民「サミ」の生活様式も変わり、ラップフントの必要性は徐々になくなりつつあるものの、フィンランド国内における人気は依然高く、国内登録数第6位の地位を保っています。アメリカに渡ったのは1988年と遅く、AKCで最初に公認されたのも2009年とつい最近のことです。

フィニッシュラップフントの性格・特徴

 フィニッシュラップフントの性格は非常に賢くて活動的です。しつけにもよく反応しますが、見知らぬものにはよく吠えるという性質から、優秀な番犬になる素質も兼ね備えています。
 ボディは屈強なミディアムサイズで、大量の被毛があるため寒さには強い反面、夏の暑さには非常に弱いという性質を持っています。被毛は短くてふわふわのアンダーコートと長くて粗めのオーバーコートからなるダブルコートで水や寒さを跳ね返します。なお、フィンランドでは法律上、2つの犬種のみに冬季の屋外飼育を許可されていますが、1つはラポニアンハーダー、そしてもう1つがフィニッシュラップフントです。色に規定は無く、クリーム、ブラック、レッド、ブラウンなど多彩です。最も多く見られるのは黒地と足と顔がタン(褐色)というコンビネーションです。眼の周りだけ淡い色になる模様は、まるでメガネをかけたような印象を与えることから「スペクタクル」(spectacle=眼鏡)と呼ばれます。

フィニッシュラップフントのお手入れ・注意点

 フィニッシュラップフントのお手入れは、ダブルコートの割りに抜け毛が少ないため比較的楽で、週に1~2のブラッシングで十分でしょう。

フィニッシュラップフントの動画

 以下でご紹介するのはフィニッシュラップフントの動画です。
 2011年、オーストラリアのシドニーで開催されたフィニッシュラップフントのドッグショーの模様です。
元動画は→こちら
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