こめ油の成分
こめ油は米糠(こめぬか)から抽出される植物油の一種。日本農林規格(JAS)では「こめ油」と呼ばれますが、「米糠油」とも呼ばれます。玄米のうち約8%が胚芽を含めた米糠で、日本国内では米糠の37.5%がこめ油の製造に利用されています。
米糠から取り出されたこめ原油は脱ガム、脱ロウ、脱酸、脱色、脱臭の各工程を経て、最終的にこめ油に精製されます。一俵(60kg)の玄米から取れるこめ油の量はおよそ1kgです。
価格、風味、安定性といった観点から、スナック菓子、ポテトチップス、揚おかき、揚煎餅など比較的長期の保存が必要な加工食品では、揚げ油としてこめ油をベースとした調合油が多用されています。
価格、風味、安定性といった観点から、スナック菓子、ポテトチップス、揚おかき、揚煎餅など比較的長期の保存が必要な加工食品では、揚げ油としてこめ油をベースとした調合油が多用されています。
築野グループの取り組み
こめ油は安全?危険?
こめ油を犬に与えても大丈夫なのでしょうか?もし大丈夫だとするとどのくらいの量が適切なのでしょうか?以下でご紹介するのはこめ油に関して報告されている安全性もしくは危険性に関する情報です。
γ-オリザノール
γ(ガンマ)-オリザノール(γ-oryzanol)は1954年に米糠油から初めて単離された化合物。コーン油、オオムギ油にも含まれる脂溶性成分です。「専ら医薬品として使用される成分本質」に区分されており、同時に厚生労働省によって既存添加物の「酸化防止剤」として認可されています。
示唆されている作用は、代謝により生じる植物ステロールによる食餌性コレステロールの吸収阻害、コレステロール合成阻害、異化排泄促進作用によるコレステロール低下作用に基づく高脂血症の抑制などです。
しかしγ-オリザノールは消化の過程で加水分解されるため、上記したような効能は構成分子であるフェルラ酸やトリテルペンアルコールあるいはステロールに起因すると考えられています。
示唆されている作用は、代謝により生じる植物ステロールによる食餌性コレステロールの吸収阻害、コレステロール合成阻害、異化排泄促進作用によるコレステロール低下作用に基づく高脂血症の抑制などです。
しかしγ-オリザノールは消化の過程で加水分解されるため、上記したような効能は構成分子であるフェルラ酸やトリテルペンアルコールあるいはステロールに起因すると考えられています。
フェルラ酸
フェルラ酸(ferulic acid)は植物細胞壁の主要な構成成分であるリグニンの生合成経路の中間体。すべての植物に含まれていますが、特にイネ科植物の細胞壁に多く含まれています。日本では厚生労働省によって既存添加物の「酸化防止剤」として認可されています。
マウスを用いた実験においては、神経細胞損傷によりおこった記憶障害の改善、糖尿病を発症したマウスの肝臓と睾丸の酸化的損傷抑制、X線で引き起こされた照射性皮膚障害への防護効力、持久運動能力の向上などが示唆されていますが、人間を対象とした調査では実証されていません。
半数致死量(LD50)はマウスで体重1kg当たり2.4g程度と推計されています。
マウスを用いた実験においては、神経細胞損傷によりおこった記憶障害の改善、糖尿病を発症したマウスの肝臓と睾丸の酸化的損傷抑制、X線で引き起こされた照射性皮膚障害への防護効力、持久運動能力の向上などが示唆されていますが、人間を対象とした調査では実証されていません。
半数致死量(LD50)はマウスで体重1kg当たり2.4g程度と推計されています。
グルコシルセラミド
グルコシルセラミド(glucosyl ceramide)はスフィンゴ脂質の一種。「セレブロシド」とも呼ばれ、米糠由来のものでは11の分子種が確認されています。
グルコシルセラミドが体内に入ると酵素で分解され、「セラミド」(長鎖塩基であるスフィンゴシンのアミノ基に長鎖脂肪酸が酸アミド結合した化合物)という形で利用されます。
セラミドの主な働きは皮膚最外層に当たる角質層において水分の蒸散を防止したり、外部からの刺激や異物を防御することです。不足した場合は乾燥肌、シワの増加、外部刺激や異物(ウイルスなどを含む)に対する防御能の低下などが引き起こされます。
日本国内で流通している特定保健用食品の中には、グルコシルセラミドを関与成分として「肌が乾燥しがちな方に適する」という保健用途の表示をしているものもあります。
グルコシルセラミドが体内に入ると酵素で分解され、「セラミド」(長鎖塩基であるスフィンゴシンのアミノ基に長鎖脂肪酸が酸アミド結合した化合物)という形で利用されます。
セラミドの主な働きは皮膚最外層に当たる角質層において水分の蒸散を防止したり、外部からの刺激や異物を防御することです。不足した場合は乾燥肌、シワの増加、外部刺激や異物(ウイルスなどを含む)に対する防御能の低下などが引き起こされます。
日本国内で流通している特定保健用食品の中には、グルコシルセラミドを関与成分として「肌が乾燥しがちな方に適する」という保健用途の表示をしているものもあります。
トコトリエノール
トコトリエノール(tocotrienol)は8種類あるビタミンE群の一種。天然ではα,β,γ,δの4種類が存在しています。残りの4種はトコフェロール(α,β,γ,δ)です。日本では厚生労働省によって既存添加物の「酸化防止剤」として認可されています。
強い抗酸化作用を持ち、特に「α-トコトリエノール」は細胞 膜中ではα-トコフェロールの40~60倍高い作用を発揮するという推計もあります。α-トコフェロールとの違いは、輸送タンパク質によって各組織へ運搬されず、皮膚に蓄積するという点です。
示唆されている作用としてはコレステロール低下、I型アレルギーの抑制、紫外線による皮膚炎症の抑制などがあります。
強い抗酸化作用を持ち、特に「α-トコトリエノール」は細胞 膜中ではα-トコフェロールの40~60倍高い作用を発揮するという推計もあります。α-トコフェロールとの違いは、輸送タンパク質によって各組織へ運搬されず、皮膚に蓄積するという点です。
示唆されている作用としてはコレステロール低下、I型アレルギーの抑制、紫外線による皮膚炎症の抑制などがあります。