詳細
実験を行ったのは、アメリカ・オーバーン大学の研究チーム。嗅覚によってガンの有無を高確率で判別する「ガン探知犬」の存在にヒントを得たチームは、同じことが感染症を対象としてできるかもしれないという仮説を証明するため、2頭の犬を用いた弁別試験を行いました。その結果、事前に覚えこませた「牛ウイルス性下痢ウイルス」(BVDV)の匂いを、8つの選択肢の中から以下のような確率で嗅ぎ分けることができたと言います。
嗅覚による感染症弁別率
- 感度(sensitivity)陽性のものを正しく陽性と判定する確率
犬1=85.0%・犬2=96.7% - 特異度(specificity)陰性のものを正しく陰性と判定する確率
犬1=98.1%・犬2=99.3%