伝説の出どころ
「犬には以心伝心があるという都市伝説の出どころは、一部の人が信奉している「テレパシー」や「アニマルコミュニケーション」といった概念だと考えられます。
「テレパシー」とは、目の前にいない相手から何らかの情報を受け取る現象のことで、人と人の間のみならず、人と犬との間にも存在しているのではないかという仮説が古くから立てられてきました。この仮説を信奉している代表人物は、「あなたの帰りがわかる犬」(工作舎)などの著作で知られるイギリス・ケンブリッジ大学の生物学者ルパート・シェルドレイク氏です。彼は「犬が飼い主の帰宅を予知する」という不思議な現象に着目して世界各国から膨大な数の事例を収集し、最終的に「この現象は科学だけでは説明できない」との結論に至っています。実際に彼が行った実験では、飼い主の女性が岐路についたのと同時に、自宅で待機している犬が窓際に移動して帰りを待つ様子が記録されました。 また、近年徐々に知名度を上げているのが「アニマルコミュニケーター」と呼ばれる人たちです。彼らの定義は曖昧で、「迷子になった犬の居場所が分かる」とか「死んでしまったペットからの声が聞こえる」といったファンタスティックな人もいれば、動物の立ち居振る舞いから心理状態を推察するという現実寄りの人もいます。
「犬には以心伝心がある」という都市伝説が形成された過程には、「テレパシー」や「アニマルコミュニケーション」といった概念に共通している「言語を用いずに犬と交流する」という点が深く関係しているものと推測されます。
「テレパシー」とは、目の前にいない相手から何らかの情報を受け取る現象のことで、人と人の間のみならず、人と犬との間にも存在しているのではないかという仮説が古くから立てられてきました。この仮説を信奉している代表人物は、「あなたの帰りがわかる犬」(工作舎)などの著作で知られるイギリス・ケンブリッジ大学の生物学者ルパート・シェルドレイク氏です。彼は「犬が飼い主の帰宅を予知する」という不思議な現象に着目して世界各国から膨大な数の事例を収集し、最終的に「この現象は科学だけでは説明できない」との結論に至っています。実際に彼が行った実験では、飼い主の女性が岐路についたのと同時に、自宅で待機している犬が窓際に移動して帰りを待つ様子が記録されました。 また、近年徐々に知名度を上げているのが「アニマルコミュニケーター」と呼ばれる人たちです。彼らの定義は曖昧で、「迷子になった犬の居場所が分かる」とか「死んでしまったペットからの声が聞こえる」といったファンタスティックな人もいれば、動物の立ち居振る舞いから心理状態を推察するという現実寄りの人もいます。
「犬には以心伝心がある」という都市伝説が形成された過程には、「テレパシー」や「アニマルコミュニケーション」といった概念に共通している「言語を用いずに犬と交流する」という点が深く関係しているものと推測されます。
伝説の検証
「人と犬との間にテレパシーは存在するか?」という非科学的な検証は「犬のテレパシー」に譲るとして、ここではより現実的に「人と犬との間に非言語的な交流は成立するか?」という問題を検証していきたいと思います。現在、過去に行われた幾つかの研究により、犬は人間が発する何らかの情報を受け取った上で、その人の評価をしたり自分の行動を変容させているという可能性が示されています。以下はその実例です。
以心伝心の事例・目次
人の価値観が伝わる?
2008年に行われた実験では、飼い主の選好が犬の判断に影響を及ぼすことが明らかになりました。行われた実験は以下の3つです(→出典)。
こうした事実から研究者たちは、犬が下す判断は、事前に飼い主が見せた選好に左右されるという傾向を発見しました。言うなれば「人から犬に価値観が伝わった」といったところでしょう。
犬の選好テスト
- 1、少ないエサと多いエサを並べ、どちらか一方を自由に選ばせる
- 2、少ないエサと多いエサを並べ、飼い主が少ない方を選んだ後、犬に自由選択させる
- 3、同じ量のエサを並べ、飼い主がどちらか一方を選んだ後、犬に自由選択させる
こうした事実から研究者たちは、犬が下す判断は、事前に飼い主が見せた選好に左右されるという傾向を発見しました。言うなれば「人から犬に価値観が伝わった」といったところでしょう。
場の空気が伝わる?
2006年に行われた調査では、犬には場の空気を読み取る能力が備わっている可能性が示されました(→出典)。
調査チームはまず、犬と人間とが交流している場面を調査対象となる犬に見せ、その後どのようなリアクションを示すかを観察しました。設定された交流は、一方が「人間と犬が遊び半分で何かを取り合う」という友好的な場面で、他方が「人間と犬が本気で何かを奪い合う」という競合的な場面です。その結果、友好的な場面を見た後の犬は、より素早く勝者のほうに近づく傾向があったと言います。一方、競合的な場面を見た後の犬では、相手が勝者だろうが敗者だろうが、人間にも犬にも近づこうとしなかったとのこと。
こうした事実から調査チームは、犬はその場の雰囲気から、相手が自分にとって適正な社会的パートナーであるかどうかを判断しているようだとの結論に至りました。言うなれば「人から犬にその場の空気が伝わった」といったところでしょう。
調査チームはまず、犬と人間とが交流している場面を調査対象となる犬に見せ、その後どのようなリアクションを示すかを観察しました。設定された交流は、一方が「人間と犬が遊び半分で何かを取り合う」という友好的な場面で、他方が「人間と犬が本気で何かを奪い合う」という競合的な場面です。その結果、友好的な場面を見た後の犬は、より素早く勝者のほうに近づく傾向があったと言います。一方、競合的な場面を見た後の犬では、相手が勝者だろうが敗者だろうが、人間にも犬にも近づこうとしなかったとのこと。
こうした事実から調査チームは、犬はその場の雰囲気から、相手が自分にとって適正な社会的パートナーであるかどうかを判断しているようだとの結論に至りました。言うなれば「人から犬にその場の空気が伝わった」といったところでしょう。
人柄が伝わる?
2015年に行われた調査では、観察によって相手の立場や状況を理解する「社会的立ち聞き」(social eavesdropping)の能力が備わっている可能性が示されました(→出典)。
実験ではまず、犬とその飼い主のペア54組を対象とし、容器の中からぐるぐる巻きにしたビニルテープを飼い主が取り出すという状況が設定されました。その後に設けられたバリエーションは以下です。
こうした事実から研究チームは、犬は飼い主に対する接し方で第三者の人物評価を行っているかもしれないという可能性を示しました。言うなれば「その人の人柄が犬に伝わった」といったところでしょう。
実験ではまず、犬とその飼い主のペア54組を対象とし、容器の中からぐるぐる巻きにしたビニルテープを飼い主が取り出すという状況が設定されました。その後に設けられたバリエーションは以下です。
ヘルパーテスト概要
- バリエーション1ヘルパー役の人物は、容器を抑えることで飼い主を手伝ってあげる。
- バリエーション2ヘルパー役の人物は、手伝うことを拒否して飼い主から冷たく立ち去る。
こうした事実から研究チームは、犬は飼い主に対する接し方で第三者の人物評価を行っているかもしれないという可能性を示しました。言うなれば「その人の人柄が犬に伝わった」といったところでしょう。
人の感情が伝わる?
2012年に行われた調査では、見知らぬ事物に接したとき、第三者の態度からそのものに対する接し方を決めようとする「社会的参照」(social referencing)の能力が、犬にも備わっている可能性が示されました(→出典)。
実験では「緑色のテープをたくさん取り付けた扇風機」という、犬が今までに見たこともない不気味な事物が用意され、それに対する飼い主の態度が、犬にどのような影響を及ぼすかが検証されました。その結果、飼い主がポジティブな反応(歓迎するようなジェスチャなど)を示した後では対象物により長く接する傾向が見られ、ネガティブな反応(わざと怖がってみせるなど)を示した後では対象物に近づくまでに長い時間がかかる傾向が見られたと言います。ただし、反応を見せる人が飼い主ではなく第三者だった場合、犬の行動にそれほど大きな差は生まれなかったとも。
こうした事実から研究チームは、犬には「社会的参照」をする能力がある程度備わっており、その能力は情報提供者が飼い主である場合、より強く発揮されるという傾向を見出しました。言うなれば「人から犬に感情が伝わった」といったところでしょう。
実験では「緑色のテープをたくさん取り付けた扇風機」という、犬が今までに見たこともない不気味な事物が用意され、それに対する飼い主の態度が、犬にどのような影響を及ぼすかが検証されました。その結果、飼い主がポジティブな反応(歓迎するようなジェスチャなど)を示した後では対象物により長く接する傾向が見られ、ネガティブな反応(わざと怖がってみせるなど)を示した後では対象物に近づくまでに長い時間がかかる傾向が見られたと言います。ただし、反応を見せる人が飼い主ではなく第三者だった場合、犬の行動にそれほど大きな差は生まれなかったとも。
こうした事実から研究チームは、犬には「社会的参照」をする能力がある程度備わっており、その能力は情報提供者が飼い主である場合、より強く発揮されるという傾向を見出しました。言うなれば「人から犬に感情が伝わった」といったところでしょう。
人のコミュ力が伝わる?
2014年に行われた調査では、犬が好むのは空気が読める人間であるという可能性が示されました(→出典)。
調査ではまず、97人の学生を対象として言葉以外の部分による意思の疎通、すなわち「ノンバーバルコミュニケーション」のレベルが測定され、その後犬の飼育経験との関連性が調査されました。その結果、犬の飼育経験は空気を読む能力に影響を及ぼさないことが分かったといいます。また別の実験で、16人の「空気が読める」学生と15人の「空気が読めない」学生を選抜し、見知らぬ犬と交流を持たせたところ、「空気が読める」学生よりも、「空気が読めない」学生と交流した方が、犬に不安の兆候が見られたとのこと。さらにこの兆候は、学生に犬の飼育経験がない場合において強くなったとも。つまり「空気が読めない」+「犬の飼育経験がない」 人間が、犬に対して最も強い不安を与えたということです。
こうした事実から研究者は、犬には「空気の読める人間がわかる」との結論に至りました。言うなれば「人から犬にその人のコミュニケーション能力が伝わった」といったところでしょう。
調査ではまず、97人の学生を対象として言葉以外の部分による意思の疎通、すなわち「ノンバーバルコミュニケーション」のレベルが測定され、その後犬の飼育経験との関連性が調査されました。その結果、犬の飼育経験は空気を読む能力に影響を及ぼさないことが分かったといいます。また別の実験で、16人の「空気が読める」学生と15人の「空気が読めない」学生を選抜し、見知らぬ犬と交流を持たせたところ、「空気が読める」学生よりも、「空気が読めない」学生と交流した方が、犬に不安の兆候が見られたとのこと。さらにこの兆候は、学生に犬の飼育経験がない場合において強くなったとも。つまり「空気が読めない」+「犬の飼育経験がない」 人間が、犬に対して最も強い不安を与えたということです。
こうした事実から研究者は、犬には「空気の読める人間がわかる」との結論に至りました。言うなれば「人から犬にその人のコミュニケーション能力が伝わった」といったところでしょう。
人の表情が伝わる?
2015年に行われた調査により、犬は人間の顔半分を見ただけで、怒っているのか笑っているのかを判別できることが明らかとなりました(→出典)。
実験ではまず犬を2つのグループに分け、一方には人間の「笑った顔」に対して報酬を与え、他方には「怒った顔」に対して報酬を与えました。ただし犬に見せる顔写真は、どれも鼻の高さで真っ二つに切った上半分か下半分だけです。その結果、どちらのグループも、顔半分を見ただけで「笑」と「怒」を見分けることができるようになったといいます。 これらの結果から研究チームは、犬は目が悪いと言われているものの、顔の半分さえ見えれば飼い主の表情くらいはちゃんと見分けることができるという事実を突き止めました。
実験ではまず犬を2つのグループに分け、一方には人間の「笑った顔」に対して報酬を与え、他方には「怒った顔」に対して報酬を与えました。ただし犬に見せる顔写真は、どれも鼻の高さで真っ二つに切った上半分か下半分だけです。その結果、どちらのグループも、顔半分を見ただけで「笑」と「怒」を見分けることができるようになったといいます。 これらの結果から研究チームは、犬は目が悪いと言われているものの、顔の半分さえ見えれば飼い主の表情くらいはちゃんと見分けることができるという事実を突き止めました。
伝説の結論
お互いの存在を認識できるような距離で、言葉を介さずに情報の伝達を行うことを「以心伝心」とすると、犬と人間との間には確かに存在しているようです。ですから「犬には以心伝心がある」という都市伝説は本当ということになるでしょう。ただし念頭に置くべきは、犬の目を見つめるだけで複雑な思考内容が伝わるわけではないという点です。犬との間に効果的な以心伝心を成立させるためには、人間の側でもいくつかのコツを覚えておく必要があります。
笑顔を利用する
犬との間に効果的な以心伝心を成立させようとするとき、「笑顔」というものが重要な懸け橋になってくれる可能性があります。
2015年に行われた調査で、犬は人間の顔半分を見ただけで、その人が怒っているのか笑っているのかを判別できるという事は、前のセクションですでに述べました(→出典)。さらに同年行われた別の調査によると、ドッグパークで遊びに興じている犬たちを観察したところ、相手を遊びに誘う時の特徴的な姿勢である「プレイバウ」や、リラックスした感じで口角を引く「プレイフェイス」といった表情を見せた犬では、高い頻度で模倣行動を誘発し、その後遊びの持続時間が長くなったと報告されています(→出典)。また2013年に行われた調査では、人間が犬の表情を理解するときは口元を見ているという可能性が示されています。そしてこの表情読み取り能力は、犬を飼ったことがあるかどうかに関係なく備わっているとのこと(→出典)。
こうした情報を全てまとめると、人間が笑顔を見せてあげると、犬との絆が深まる可能性があるとなります。まず人間が笑顔を見せ、やや高い声で友好的な態度を示してあげましょう。すると犬は声のトーンや表情から相手が友好的なパートナーであることを認識します。その認識は犬の模倣行動を誘発し、口角に笑顔(プレイフェイス)が現れるかもしれません。そしてその表情を見た人間は「犬が笑っている!」と感じて好感を抱くようになります。
このように「笑顔」というものが、人間と犬との間にある「ヒューマンアニマルボンド」(人と動物の絆)を強めてくれる可能性があるのです。犬のしつけでご褒美を与える際、声や表情を大げさにすると効果が高いと言われている理由は、ひょっとするとこの「笑顔による以心伝心」にあるのかもしれません。
2015年に行われた調査で、犬は人間の顔半分を見ただけで、その人が怒っているのか笑っているのかを判別できるという事は、前のセクションですでに述べました(→出典)。さらに同年行われた別の調査によると、ドッグパークで遊びに興じている犬たちを観察したところ、相手を遊びに誘う時の特徴的な姿勢である「プレイバウ」や、リラックスした感じで口角を引く「プレイフェイス」といった表情を見せた犬では、高い頻度で模倣行動を誘発し、その後遊びの持続時間が長くなったと報告されています(→出典)。また2013年に行われた調査では、人間が犬の表情を理解するときは口元を見ているという可能性が示されています。そしてこの表情読み取り能力は、犬を飼ったことがあるかどうかに関係なく備わっているとのこと(→出典)。
こうした情報を全てまとめると、人間が笑顔を見せてあげると、犬との絆が深まる可能性があるとなります。まず人間が笑顔を見せ、やや高い声で友好的な態度を示してあげましょう。すると犬は声のトーンや表情から相手が友好的なパートナーであることを認識します。その認識は犬の模倣行動を誘発し、口角に笑顔(プレイフェイス)が現れるかもしれません。そしてその表情を見た人間は「犬が笑っている!」と感じて好感を抱くようになります。
このように「笑顔」というものが、人間と犬との間にある「ヒューマンアニマルボンド」(人と動物の絆)を強めてくれる可能性があるのです。犬のしつけでご褒美を与える際、声や表情を大げさにすると効果が高いと言われている理由は、ひょっとするとこの「笑顔による以心伝心」にあるのかもしれません。
声のトーンを利用する
犬との間に効果的な以心伝心を成立させようとするとき、「声のトーン」は極めて重要な役割を担っています。
2011年、40頭の犬を対象として意思伝達の調査が行われました(→出典)。調査で設定されたのは、被験犬のエサを特定の場所に隠し、その隠し場所を人間の実験者が指を差して教えてあげるという状況です。この状況を「協力的な文脈」と「非協力的な文脈」とに分けて再現したところ、犬は「協力的な文脈」においてエサの場所を正しく理解することができたものの、「非協力的な文脈」においてはランダムにエサの場所を探す傾向が見られたと言います。これら 2つの文脈の大きな違いは、「協力的」の方が「エサの隠し場所を指差しと優しい口調で教えてあげる」というもので、「非協力的」の方が「エサの隠し場所を指で示すが強い口調で高圧的に教える」というものでした。こうした事実から研究チームは、「指を差す」というジェスチャーは共通しているにもかかわらず、犬の成績に差が生まれた理由は、実験者の声のトーンにあると結論づけています。
このように、犬が人間から何らかの情報を受け取る際は、「声のトーン」というものをヒントにしているようです。1999年、ウィスコンシン大学が行った調査でも、人間の発する声の質が犬の行動に影響を及ぼすとの結果が出ていますので、犬に対してコマンドを出すときは、とりわけ「声のトーン」に気を配った方がよいようです(→出典)。 基本原則は「犬を何かの行動に駆り立てるときは短く反復する高い音」、逆に「犬の行動を抑制したいときは長く引き伸ばした一回きりの低い音」となります。
2011年、40頭の犬を対象として意思伝達の調査が行われました(→出典)。調査で設定されたのは、被験犬のエサを特定の場所に隠し、その隠し場所を人間の実験者が指を差して教えてあげるという状況です。この状況を「協力的な文脈」と「非協力的な文脈」とに分けて再現したところ、犬は「協力的な文脈」においてエサの場所を正しく理解することができたものの、「非協力的な文脈」においてはランダムにエサの場所を探す傾向が見られたと言います。これら 2つの文脈の大きな違いは、「協力的」の方が「エサの隠し場所を指差しと優しい口調で教えてあげる」というもので、「非協力的」の方が「エサの隠し場所を指で示すが強い口調で高圧的に教える」というものでした。こうした事実から研究チームは、「指を差す」というジェスチャーは共通しているにもかかわらず、犬の成績に差が生まれた理由は、実験者の声のトーンにあると結論づけています。
このように、犬が人間から何らかの情報を受け取る際は、「声のトーン」というものをヒントにしているようです。1999年、ウィスコンシン大学が行った調査でも、人間の発する声の質が犬の行動に影響を及ぼすとの結果が出ていますので、犬に対してコマンドを出すときは、とりわけ「声のトーン」に気を配った方がよいようです(→出典)。 基本原則は「犬を何かの行動に駆り立てるときは短く反復する高い音」、逆に「犬の行動を抑制したいときは長く引き伸ばした一回きりの低い音」となります。