レーザー

　レーザー（Laser）は、80キロメートルを移動して自力で家にたどり着いた犬。
　2010年の4月、カナダ・マニトバ州南部の町ウィニペグに暮らすラページ一家は、地元の動物保護団体からビーグルのレーザーを譲り受けました。彼はすぐに家族と打ち解け、愛される存在になったそうです。 　そんなラページ一家とレーザーが、自宅から約80キロメートル離れたウィニペグ海岸に遊びに来たのは、2010年5月のことでした。しかしこの小旅行が、レーザーにとって受難の始まりとなります。
　5月22日、海岸に打ち上げられた花火に驚いたレーザーは、そのまま外へ逃げ出してしまいました。ラページ一家はすぐに迷子チラシを貼り、必死で彼の姿を探しましたが、結局見つけることはできませんでした。 　それから6週間後の7月5日、ラページ家から2キロメートルほど離れた学校の校庭に野良犬現れ、シェルターに保護されます。シェルターのスタッフがこの犬を迷子情報と照合した結果、レーザーであることが判明し、無事に家族と再会を果たすことができました。
　結局彼は海岸からラページ家までの約80キロメートルの距離を、ゴミ箱を漁るなどして飢えをしのぎながら、自力で移動したことになります。 jacksonvill.com Lost Dogs Found

　以下でご紹介するのは、80キロメートルを移動して自力で家にたどり着いた犬「レーザー」の写真です。

　ウィニペグ海岸から自宅までの約80キロメートルを、約6週間掛けて移動したビーグルのレーザー。犬が迷子になる原因として、花火は常にトップ3に入っている。写真の出典はこちら。