トップ犬の健康と病気犬にとって危険な有毒植物あ行に属する有毒植物

あ行に属する有毒植物~写真で学ぶ猫に危険な花・葉・茎

 あ行に属する、犬にとって毒となる植物・写真付き一覧リストです。赤字で示したものが命を落とす危険すらある大変危険な植物、そして青字で示したのが体調不良に陥る危険な植物です。ここでは比較的有名な植物を列挙しましたが、ここに記載されていない植物が安全ということではありません。まず、「得体の知れない植物は犬の口に入れさせない」という習慣を作ることが重要です。 拾い食いのしつけ
犬に危険な有毒植物 アサツキ アサツキの画像  ユリ科(クロンキスト体系ではユリ科、APG植物分類体系ではネギ科に属する)ネギ属の球根性多年草。血液中の赤血球が壊れることによる溶血性貧血、心拍数増進、めまい、ふらつき、黄疸、嘔吐、下痢、口内粘膜蒼白、などの症状をきたす。個体差はあるが、最悪では死亡することも。加熱済みのものもNG。
犬に危険な有毒植物 アザレア アザレアの画像  ツツジ科ツツジ属に分類されるツツジ。別名を「西洋ツツジ」、「オランダツツジ」などと言う。葉に含まれるグラヤノトキシンやロードヤポニンにより嘔吐、下痢、視力障害、筋力低下、徐脈、痙攣、昏睡、などの症状をきたす。摂取量が多いと死亡するケースも。
犬に危険な有毒植物 アジサイ アジサイの画像  アジサイ科アジサイ属の植物の総称。アジサイには毒性があり、ウシ、ヤギ、人などが摂食すると中毒を起こす。症状は過呼吸、興奮、ふらつき歩行、痙攣、麻痺などを経て死亡する場合もある。日本では、飲食店などが毒性を持つアジサイの性質を知らずに料理に使用してしまい、経口摂取した客が中毒する事故が発生している。
犬に危険な有毒植物 アセビ(アシビ) アセビ(アシビ)の画像  ツツジ科の低木で日本に自生し、観賞用に植栽もされる。有毒植物であり、葉を煎じて殺虫剤とする。有毒成分はグラヤノトキシンI。嘔吐、下痢、視力障害、筋力低下、徐脈、痙攣、昏睡、などの症状をきたすし、摂取量が多いと数日で死亡。
犬に危険な有毒植物 アボカド アボカドの画像  クスノキ科ワニナシ属の常緑高木。また、その果実のこと。果実、種、葉などにはペルシンという物質が含まれており、人以外の動物に与えてはならない。ウマ、ウシ、イヌ、ネコ、フェレットなどのペットや家畜に与えると中毒症状を起こし、痙攣・呼吸困難などに陥ることがある。
犬に危険な有毒植物 アマリリス アマリリスの画像  ヒガンバナ科ヒッペアストルム属(ヒペアストラム属とも、ラテン名Hippeastrum)の園芸雑種。嘔吐、下痢、腹痛、血圧低下、心不全などの症状をきたす。重症になると昏睡、麻痺などを経て死に至ることも。特に球根が危険。
犬に危険な有毒植物 アンズ アンズの画像  バラ科サクラ属の落葉小高木。英名はアプリコット。未成熟な種子や果実の中の「アミグダリン」と言う青酸配糖体の一種が、体内で加水分解されると青酸に変化するため、食べてすぐに呼吸困難、虚脱、チック症状やけいれんなどの症状をきたすし、最悪では死亡する場合も。
犬に危険な有毒植物 イエロージャスミン イエロージャスミンの画像  マチン科ゲルセミウム属の常緑つる性低木。「カロライナジャスミン」とも呼ぶ。全草にゲルセミシン、ゲルセミン、センペルビリンなどの有毒成分を含む有毒植物である。運動失調、嚥下困難、痙攣、呼吸筋麻痺をこし、最悪のケースでは死亡することも。
犬に危険な有毒植物 イチイ イチイの画像  イチイ科イチイ属の植物。またはイチイ属の植物の総称。果肉は甘いが、種は苦く、アルカロイドの一種タキシンが含まれ、このタキシンと言う成分により、呼吸困難、振戦、瞳孔の散大、不整脈、けいれんなどの症状をきたす。
犬に危険な有毒植物 イヌサフラン イヌサフランの画像  ユリ科の植物。「コルチカム」とも呼ばれる。イヌサフランのりん茎(球根)や種子にはコルヒチンという物質が含まれており、過去には痛風薬として使われることがあった。誤食すると、尿細管変性、 嘔吐、下痢、脱水症状、腎臓障害、視力障害、呼吸困難、手足のしびれ、循環不全、全身麻痺などの症状をきたし、 死亡することも。人間でも中毒になるので注意。
犬に危険な有毒植物 ウマノアシガタ ウマノアシガタの画像  キンポウゲ科キンポウゲ属の野草で別名「キンポウゲ」ともいう。誤食するとよだれをたらし、嘔吐、下痢、運動失調、不整脈、けいれんなどの症状をきたす。最悪では死亡することも。
犬に危険な有毒植物 ウメ ウメの画像  バラ科サクラ属の落葉高木、またはその果実のこと。バラ科の葉や未成熟の青い果実、核の中の種子には青酸配糖体が含まれ、未熟な種子や腸内細菌の酵素により、シアンを生成する。これが胃酸により有毒性を発揮すると、痙攣や呼吸困難、さらには麻痺状態になって死亡するといわれている。種子の大量摂取が最も危険。
犬に危険な有毒植物 エンレイソウ エンレイソウの画像  ユリ科エンレイソウ属の多年草。別名、タチアオイ。根茎は中国では延齢草根と呼ばれ、古くから胃腸薬や催吐剤などの薬草とされるが、サポニンなどの有毒成分を含む有毒植物であり、過量に服用すれば、人間でも嘔吐、下痢などの中毒症状を起こす 。
犬に危険な有毒植物 オダマキ オダマキの画像  キンポウゲ科の食物。プロトアネモニンという有毒成分を全草に含む。よだれをたらし、嘔吐、下痢、運動失調、不整脈、けいれんなどの症状をきたす。最悪では死亡することも。
犬に危険な有毒植物 オニユリ オニユリの画像  ユリ科ユリ属の植物。尿細管変性、嘔吐、下痢、脱水症状、腎臓障害、視力障害、呼吸困難、手足のしびれ、循環不全、全身麻痺などの症状をきたす。 死亡例もある。
犬に危険な有毒植物 オモト オモトの画像  「万年青」と書くユリ科の植物。古くから中国医学ではロデキシンを含む根茎を強心剤や利尿剤として使っていた。しかし、非常に危険な行為であり、死亡することすらある。尿細管変性、嘔吐、下痢、脱水症状、腎臓障害、視力障害、呼吸困難、手足のしびれ、循環不全、全身麻痺などの症状をきたす。
犬に危険な有毒植物 アーモンド アーモンドの画像  バラ科サクラ属の落葉高木。およびそれから採ったナッツのこと。スイート種(甘扁桃)とビター種(苦扁桃)があるが、ビターアーモンドには青酸化合物であるアミグダリンが含まれ、呼吸困難、虚脱、チック症状やけいれんをおこすこともある。
犬に危険な有毒植物 アヤメ アヤメの画像  アヤメ科アヤメ属の多年草。根茎、樹液にイリジェニン、イリジン、テクトリジンなどの毒成分を含み、皮膚炎、嘔吐、下痢、胃腸炎などの症状をきたす。
犬に危険な有毒植物 アサ アサの画像  アサ科属で一年生の草本で、大麻(たいま)または大麻草(たいまそう)のこと。穂、葉を含めた全株に毒性をもち、下痢、錯乱、興奮、幻覚、抑鬱、瞳孔散大、神経障害、痛覚および知覚の麻痺、呼吸数減少、体温低下などの症状をきたす。
犬に危険な有毒植物 アサガオ アサガオの画像  ヒルガオ科サツマイモ属の一年性植物。種子は「牽牛子」(けんごし)と呼ばれる生薬で日本薬局方にも収録されている。種子は煮ても焼いても炒っても効能があるが、毒性が強く、素人判断による服用は薦められない。ファルビチン、コンボルブリンという成分により、嘔吐、下痢、腹痛、血圧低下などの症状をきたす。
犬に危険な有毒植物 アルファルファ アルファルファの画像  マメ科ウマゴヤシ属の植物(多年草)。牛などに与える牧草として使われるほか、スプラウトの状態でサラダなどに使う。食べた直後に嘔吐、腹部の痛み、下痢などの症状をきたす。
犬に危険な有毒植物 アロエ アロエの画像  アロエ科アロエ属の多肉植物の総称。現在までに300種以上が知られている。樹液に含まれるバーバロインという成分が、下痢を引き起こす。
犬に危険な有毒植物 イラクサ イラクサの画像  イラクサ科イラクサ属の多年生植物の一種、または総称。 多年生植物で30~50cmの高さになり、茎は四角く、葉と茎に刺毛がある。葉およ茎の刺毛を誤食すると、皮膚接触で痛み・かぶれ・炎症、経口摂取で口腔の灼熱感、流涎、嘔吐、筋力低下、振戦、呼吸困難、徐脈などの症状をきたす。
犬に危険な有毒植物 イカリソウ イカリソウの画像  メギ科イカリソウ属 の落葉多年草。全草は淫羊霍(いんようかく)という生薬で精力剤として有名。猫が誤食すると知覚神経の興奮をきたす。
犬に危険な有毒植物 イチジク イチジクの画像  クワ科イチジク属の落葉高木。また、その果実のこと。熟した果実、葉を乾燥したものは、それぞれ無花果(ムカカ)、無花果葉(ムカカヨウ)といい生薬として用いられる。葉や枝を誤食すると皮膚のシミや粘膜のびらんなどの症状をきたす
犬に危険な有毒植物 イチヤクソウ イチヤクソウの画像  双子葉植物の科で、3または4属、30種ほどからなる。日本にはイチヤクソウ、ウメガサソウなど3属10種ほどが自生する。全草に有害成分を含み、誤食すると血管拡張による血圧低下を招く。
犬に危険な有毒植物 イボタノキ イボタノキの画像  モクセイ科の落葉低木。日本各地の山野に自生する。樹皮上に寄生するイボタロウムシの分泌する「いぼた蝋」は蝋燭の原料や日本刀の手入れに用いる。
犬に危険な有毒植物 ウルシ ウルシの画像  ウルシ科ウルシ属の落葉高木。アレルギー性接触性皮膚炎(いわゆる「ウルシかぶれ」)を起こしやすいことで有名である。これはウルシオールという物質によるものである。
犬に危険な有毒植物 エゴノキ エゴノキの画像  エゴノキ科の落葉小高木で、北海道~九州・沖縄まで、日本全国の雑木林に多く見られる。和名は、果実を口に入れると喉や舌を刺激してえぐい(えごい)ことに由来する。果皮に有毒なサポニンを多く含んでおり、苦味、口腔と喉の刺激、胃のただれ、溶血作用などの症状をきたす。
犬に危険な有毒植物 オキナグサ オキナグサの画像  キンポウゲ科オキナグサ属の多年草。全草にプロトアネモニン・ラナンクリンなどを含む有毒植物。植物体から分泌される汁液に触れれば皮膚炎を引き起こすこともあり、誤食して中毒すれば腹痛・嘔吐・血便のほか痙攣・心停止(プロトアネモニンは心臓毒)に至る可能性もある。
犬に危険な有毒植物 オシロイバナ オシロイバナの画像  オシロイバナ科の多年草または一年草。根、茎、種子を誤食すると皮膚や粘膜への刺激、嘔吐、下痢、腹痛などを招く。種子には幻覚作用もある。
犬に危険な有毒植物 オトギリソウ オトギリソウの画像  オトギリソウ科オトギリソウ属 の多年生植物。葉の表面に褐色の油点が見られるが、これはヒペリシンという光作用性物質で、これを摂取した後に日光に当たると皮膚炎や浮腫を生じる。 またオトギリソウにはタンニンが多く含まれており、全草を乾燥させたものを小連翹(しょうれんぎょう)と称して生薬として用いる。
犬に危険な有毒植物 オニドコロ オニドコロの画像  ヤマノイモ科ヤマノイモ属の多年草。根茎は肥厚して固くなり、苦味がるが食用にもなる。しかし猫などが根を誤食すると胃腸炎、血球破壊、嘔吐を招く。