犬の気管支狭窄の病態と症状
犬の気管支狭窄とは、気管、もしくは気管に続く気管支と呼ばれる部分が狭くなり、空気がうまく通過できなくなった状態を言います。
気管(きかん)とは、のどと肺を結ぶ管のような器官で、C字形の軟骨が連続して外側を囲み、首の動きに合わせて柔軟に変形するようにできています。この気管から枝分かれした部分が気管支(きかんし)です。
気管の持つ柔軟な構造は諸刃の剣(もろはのつるぎ)であり、首を激しく動かしても損傷を受けにくいという面がある一方、外側から押されると容易に変形してしまうという側面も同時に持っています。そしてこの変形しやすいという側面が、気管支狭窄の主な理由です。
犬の気管支狭窄の症状としては以下のようなものが挙げられます。
気管(きかん)とは、のどと肺を結ぶ管のような器官で、C字形の軟骨が連続して外側を囲み、首の動きに合わせて柔軟に変形するようにできています。この気管から枝分かれした部分が気管支(きかんし)です。
気管の持つ柔軟な構造は諸刃の剣(もろはのつるぎ)であり、首を激しく動かしても損傷を受けにくいという面がある一方、外側から押されると容易に変形してしまうという側面も同時に持っています。そしてこの変形しやすいという側面が、気管支狭窄の主な理由です。
犬の気管支狭窄の症状としては以下のようなものが挙げられます。
犬の気管支狭窄の主症状
- 呼吸困難
- チアノーゼ(口内が青紫)
犬の気管支狭窄の原因
犬の気管支狭窄の原因としては、主に以下のようなものが考えられます。予防できそうなものは飼い主の側であらかじめ原因を取り除いておきましょう。
犬の気管支狭窄の主な原因
- 気管の目詰まり 気管や気管支に異物が挟まり、目詰まり状態を起こすことがあります。多いのは本来口に入れるべきではないものを食べてしまう誤飲・誤食ですが、具体的には誤飲・誤食リストをご参照ください。これらは飼い主の心構えによって予防できる要因です。
- 外側からの圧迫 気管そのものに異常は無くても、気管の外側に炎症や腫瘍があると、それらの病変部が気管を圧迫し、狭くなってしまうことがあります。
犬の気管支狭窄の治療
犬の気管支狭窄の治療法としては、主に以下のようなものがあります。
犬の気管支狭窄の主な治療法
- 基礎疾患の治療 別の疾病によって気管支狭窄が引き起こされている場合は、まずそれらの基礎疾患への治療が施されます。たとえば腫瘍を除去したり、気管支周辺の炎症を軽減するなどです。
- 異物の除去 何らかの異物が気管支の内部で目詰まりを起こしている場合は、その異物事体を取り除きます。麻酔をかけて内視鏡で取り出したり、困難な場合はのどや胸を切開して除去します。