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チャイニーズクレステドドッグ

 チャイニーズクレステドドッグの体の特徴(体高・体重・分類)、誕生した場所や来歴、一般的な性格やお手入れする際の注意点などを写真や動画とともに詳しく解説します。

チャイニーズクレステドドッグの基本情報

チャイニーズクレステドドッグ
  • 体高
    オス⇒ 28~33cm
    メス⇒ 28~33cm
  • 体重
    オス⇒ 4.5~5.5kg
    メス⇒ 4.5~5.5kg
  • 分類
    トイグループ
犬の購入や繁殖の前に  現在犬の購入や繁殖をお考えの方は、日本におけるペットの現状を読んでおくことをお勧めします。保健所や動物愛護センターには、飼い主を待っている犬がいるかもしれません。お近くの里親募集機関もぜひご参照ください。また犬を迎えるときの基本情報に関しては以下のページでも詳しく解説してあります。 犬の購入・入手方法 犬を選ぶときの注意 ペットショップで犬を買う前に

チャイニーズクレステドドッグの歴史・ルーツ

 チャイニーズクレステドドッグの起源は定かではありません。1500年代に中南米の各地に上陸したスペイン人が当地で見つけた無毛犬が祖先だとする説や、アフリカのヘアレスドッグが祖先だとする説があります。最も有力なのは「アフリカ原産/中国改良説」です。これは13世紀頃、アフリカ原産の無毛犬が交易によって中国に渡り、そこで小型に改良固定された後、中国の交易船によって世界中にもたらされたとする説です。チャイニーズクレステドドッグに似た無毛犬が、かつて中国の交易船が立ち寄ったと考えられる港町で集中的に発見されていると言う事実がこの仮説を補強しています。
辮髪  この犬種は1800年代になると絵画や写真の中に登場するようになり、1800年代後半には、無毛犬の繁殖で有名だったアイダ・ガーレットという人物に注目されます。その後ジプシー・ローズ・リーを始めとする繁殖家の手によって、徐々にアメリカとヨーロッパで人気を博していきます。チャイニーズクレステドドッグは、1991年にようやくAKCに認定されました。
 犬名は、「中国のとさかのついた犬」を意味する英語から付けられました。これはこの犬種の頭頂の冠毛が、かつての一般的な中国人の髪型である「辮髪」(べんぱつ/右図)に似ていることに由来しています。

チャイニーズクレステドドッグの性格・特徴

 チャイニーズクレステドドッグの性格は、飼い主に忠実で遊び好きです。他の動物に対しても友好的ですので、家庭犬として向いています。
パウダーパフ  チャイニーズクレステドドッグには「ヘアレス」(Hairless)と全身に毛のある「パウダーパフ」(Powderpuff, 写真右)の2種類がいます。長毛遺伝子を両親から受け継いだものが「パウダーパフ」で、長毛遺伝子と無毛遺伝子を両親から一つずつ受け継いだものが「ヘアレス」です。しかし、母犬と父犬の両方から無毛遺伝子を受け継いだ場合、子犬は母犬の胎内で死んでしまいます。ヘアレス同士のブリーディングが禁止されているのはこのためです。
 体型はグレーハウンド型とテリア型の2つの系統があり、被毛に関しては頭頂部の冠毛(crest)、口吻(beard)と尾の先端(plume)、及び下肢にある若干の飾り毛(socks)以外は無毛です。チャイニーズクレステドドッグの無毛の皮膚には、通常の犬には見られない「汗腺(汗をかくための器官)」があるため、体温調整のためのあえぎ呼吸(panting)をしない珍しい犬種の一つです。前臼歯はほとんど欠歯で、爪に異常のある個体が生まれる確率も高いことで知られています。無毛のためノミなどの害虫が付きにくく、体温は一般犬よりもやや高く40度程あるので、寝るときの湯たんぽ代わりに使われたとも言われています。

チャイニーズクレステドドッグのお手入れ・注意点

 チャイニーズクレステドドッグ寒さに弱い犬種です。外で遊ぶことは好きですが屋外飼育はできません。運動は毎日室内や庭で軽く遊ばせる程度で十分です。無毛タイプの場合は、寒い季節に外に出る際はファッションとは無関係に衣服を着せて下さい。また皮膚の乾燥を防ぐためベビーオイルなどを塗ってケアしましょう。パウダー・パフ・タイプには、毎日あるいは1日おきにブラッシングを行って下さい。鼻口部は長い被毛で覆われていて汚れが付きやすいので、1週間に1回程度の割合で剃ってあげます。

チャイニーズクレステドドッグの動画

 以下でご紹介するのはチャイニーズクレステドドッグの動画です。
 アメリカにおけるこの犬の先駆け的ブリーダーがジプシー・ローズ・リーで、現在アメリカ国内にいるチャイニーズクレステッドの元をたどれば、すべて彼女の手がけた犬に行き着くとも言われています。特異な風貌はSonoma Marin Fairで毎年開催される世界一醜い犬コンテストの常連として有名です。ほとんどが羊毛(ウール)に対してアレルギー反応を示すため要注意です。また直射日光が苦手なので、外出時は犬用の日焼け止めやドッグウェアが必要となります。
元動画は→こちら
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