シャーペイの基本情報
シャーペイの歴史・ルーツ

シャーペイは中国南部の広東省において、漢の時代(紀元前200年頃)から何世紀にも渡って飼育されてきました。地元では主に猟犬、番犬、使役犬として活躍しましたが、時には闘犬にも用いられたようです。ですからシャーペイの体を広範囲に覆う深いシワは、相手の犬と争った際、大怪我を負わないよう選択繁殖された結果なのかもしれません。
1950年代、中国で共産主義革命が起こると、「犬の飼育は退廃の象徴」とみなされるようになり、シャーペイを含む在来の犬たちは、大量殺戮の対象となりました。この難を逃れた少数のシャーペイたちは、その後香港や台湾へと移り、身を潜めるように血統をつなぐこととなります。1968年には香港のケネルクラブで公認されるものの、その頭数は極めて少なく、「絶滅危惧犬種」という状態が長らく続きました。この状況を一変させたのが、香港のブリーダーMatgo Law氏です。彼は雑誌を通じてシャーペイについて紹介すると同時に、この犬種が置かれている危機的な状況を世界中にアピールしました。彼のこの訴えに呼応したアメリカの愛犬家たちは、早速200頭ほどのシャーペイを香港から輸入、翌1974年には早くも犬種協会を設立し、個体数の増加計画を開始しました。今日存在している米国内のシャーペイは、この200頭の血統を土台としています。
シャーペイの犬名は中国語で「砂のような被毛」を意味する言葉にちなんでいるようです。
シャーペイの性格・特徴

身体は、シワが最大の特徴です。このシワは幼犬時は全身を覆いますが、成長と共に首より上の頭部に限られるようになります。犬種図鑑の編集を手がけたデズモンド・モリスは、この犬の容姿に関して「耳は貝殻、鼻は蝶の羽根、頭はメロン、顔は老人、首は水牛、臀は馬、肢は龍」と表現しています。
シャーペイのお手入れ・注意点
シャーペイには、毎日精神的にも肉体的にも刺激を与えることが必要です。被毛には1週間に1回程度のブラッシングで十分ですが、シワの内側はいつも清潔に保ち、細菌や刺激物が入り込まないように注意しましょう。特に幼犬時には皮膚を清潔に保つためにシワの部分をタオルで定期的に手入れする必要があります。また被毛を後方に向かってなでると少しチクチクとした手触りがしますが、肌の弱い人が触るとたまにみみず腫れになることもあるので注意が必要です。
シャーペイの動画
以下でご紹介するのはシャーペイの動画です。
約2000年の歴史を持ち、中国の皇室御用達の番犬として活躍しました。過剰ともいえるシワはな外敵から攻撃を受けたときに内臓を守る防弾チョッキの役割を果たします。
1970年代後半、「LIFE」誌がシャーペイの得意な風貌を表紙に採用したことにより、アメリカ国内で大きな話題を呼びました。一時期は価格が高騰し、金持ちのステータスという意味合いもあったようです。しつけがやや難しいため、小さな子供がいる家庭よりも、経験豊富な飼い主による飼育をお勧めします。
約2000年の歴史を持ち、中国の皇室御用達の番犬として活躍しました。過剰ともいえるシワはな外敵から攻撃を受けたときに内臓を守る防弾チョッキの役割を果たします。
1970年代後半、「LIFE」誌がシャーペイの得意な風貌を表紙に採用したことにより、アメリカ国内で大きな話題を呼びました。一時期は価格が高騰し、金持ちのステータスという意味合いもあったようです。しつけがやや難しいため、小さな子供がいる家庭よりも、経験豊富な飼い主による飼育をお勧めします。