ハーブエキスとは何か?
ハーブエキスは非常に漠然とした表現です。「ハーブ」が具体的にどの植物を指しているのかも、「エキス」が具体的にどんな成分を意味しているのかもはっきりとは示されていません。
消費者として心配なのは「ピロリジジンアルカロイド」の存在でしょう。ピロリジジンアルカロイド(PA)とはキク科、ラン科、マメ科植物などに天然に存在する成分で、過剰に摂取した場合、発がん性、肝毒性、遺伝毒性を発揮することが確認されています。人間用の食品ではお茶やサラダミックス、はちみつなどに高濃度で検出される場合があるといいます。 成分の分類上はおそらく「酸化防止剤」に属し、食品が酸素と結合して品質が低下することを防ぐ作用を持っています。
消費者として心配なのは「ピロリジジンアルカロイド」の存在でしょう。ピロリジジンアルカロイド(PA)とはキク科、ラン科、マメ科植物などに天然に存在する成分で、過剰に摂取した場合、発がん性、肝毒性、遺伝毒性を発揮することが確認されています。人間用の食品ではお茶やサラダミックス、はちみつなどに高濃度で検出される場合があるといいます。 成分の分類上はおそらく「酸化防止剤」に属し、食品が酸素と結合して品質が低下することを防ぐ作用を持っています。
ハーブエキスの安全性情報・概要
- 厚生労働省=未登録
- IARC=データなし
- EFSA=データなし
- JECFA=データなし
- ペットフード=データなし
日本での安全性情報
日本においては食品添加物として登録されていませんので、必然的に使用基準は設定されていません。「ハーブ」という言葉に含まれる植物の種類があまりにも多いからだと考えられます。
一方、「ピロリジジンアルカロイド」に対してはある程度の規制を設けようという動きがあります。例えば2004年、厚生労働省はムラサキ科ヒレハリソウ属のコンフリー及びコンフリーを含む食品の流通と販売を禁止しました。また同時に、ピロリジジンアルカロイド類を含むムラサキ科のヒレハリソウ属、キダチルリソウ属、キク科キオン属、マメ科タヌキマメ属などの植物を飼料や飼料原料に使うことも禁止されています。食品中のピロリジジンアルカロイド類に関する情報(農林水産省) ピロリジジンアルカロイド類は一般的に「ハーブ」と称される植物の中からも検出されています。例えばキク科のムラサキバレンギク(エキナセア)、ムラサキ科のバイパースビューグロス(エキウム・ブルガレ)などです。
しかしピロリジジンアルカロイドは被子植物の約3%に相当する6000種の植物に含まれており、種類は600以上存在しています。さらに植物によって含んでいるタイプが異なるため、「ハーブ」という漠然とした植物群の安全性や危険性を把握するのは事実上不可能です。
一方、「ピロリジジンアルカロイド」に対してはある程度の規制を設けようという動きがあります。例えば2004年、厚生労働省はムラサキ科ヒレハリソウ属のコンフリー及びコンフリーを含む食品の流通と販売を禁止しました。また同時に、ピロリジジンアルカロイド類を含むムラサキ科のヒレハリソウ属、キダチルリソウ属、キク科キオン属、マメ科タヌキマメ属などの植物を飼料や飼料原料に使うことも禁止されています。食品中のピロリジジンアルカロイド類に関する情報(農林水産省) ピロリジジンアルカロイド類は一般的に「ハーブ」と称される植物の中からも検出されています。例えばキク科のムラサキバレンギク(エキナセア)、ムラサキ科のバイパースビューグロス(エキウム・ブルガレ)などです。
しかしピロリジジンアルカロイドは被子植物の約3%に相当する6000種の植物に含まれており、種類は600以上存在しています。さらに植物によって含んでいるタイプが異なるため、「ハーブ」という漠然とした植物群の安全性や危険性を把握するのは事実上不可能です。
海外での安全性情報
JECFAやEFSAにおける1日の上限摂取量はデータがありませんが、オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)ではハーブティーとハーブ入り食品に含まれるピロリジジンアルカロイドの基準値に関し1μg/kgという値を示しています(:食品安全委員会)。
ドッグフードに入れると危険?
犬に対して長期的に与えた場合の安全性や危険性に関してはよくわかっていません。「ハーブ」という記載があった場合、具体的にどのような植物を指しているのかはドッグフードのメーカーに問い合わせて確認する必要があります。
ペットフード公正取引協議会の内規では「酸化防止剤」という用途を併記することが規定されていますが、ただ単に「ハーブエキス」と記載しているだけのものが結構あります。