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英国で犬へのマイクロチップ埋め込みが義務化

 2016年4月6日以降、イングランドとスコットランドの両国において、飼い犬に対するマイクロチップが義務化されます(2016.1.6/イギリス)。

詳細

 「Microchipping of Dogs (England) Regulations 2015」という名の当法律は、北アイルランドの2012年4月、ウェールズの2015年3月に続く形で施行されるもの。これまで任意だったペット犬へのマイクロチップ埋め込みが義務化されることにより、およそ200万頭の犬が新たに対象となると推定されています。当法の主な目的は以下です。
マイクロチップの目的
  • 迷子犬の飼い主をたどりやすくなる
  • 凶暴な犬の飼い主を特定できる
  • 密輸入された犬を判別できる
 マイクロチップの責任を負うのは、すでに飼われている犬に関してはその飼い主、そしてこれから生まれてくる犬に関してはブリーダーです。埋め込みは獣医師、認可を受けた動物保護団体などで無料で受けることができます。義務を怠った場合は、しかるべき警告の後、起訴されたり、最高で500ユーロの罰金が課せられることもあるとのこと。イギリス国内では、迷子犬に関わる費用が年間3,300万ユーロと推計されており、また国内で流通している年間90万頭の犬の内、およそ半数が東欧諸国からの密輸入とされています。マイクロチップの義務化によって子犬がどこからやってきたのかがわかるようになれば、こうした不正な流通に幾らか歯止めがかかるものと期待されています。 迷子犬の探し方 Microchipping of Dogs (England) Regulations 2015 Mirror 犬の首筋に埋め込まれたマイクロチップとチップリーダー