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「フィアフリークリニック」の認定制度が登場

 アメリカでは動物に恐怖を感じさせない「フィアフリークリニック」の認定制度が、2018年から始まる予定です(2016.1.20/アメリカ)。

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 30年以上動物病院の設計を手がけているコロラド州ボールダーのヘザー・ルイスさんによると、病院の中には知らないうちに動物達を怖がらせてしまう様々な要素が潜んでいるといいます。例えば「白衣」、「明るすぎるライト」、「冷たい診察台」などです。こうした見慣れないものに対して恐怖を抱いた動物は落ち着きを失い、血圧、心拍数、呼吸数が大きく変化してしっかりとした診察ができなくなるそうです。
 「フィアフリークリニック」(Fear-Free Clinic)が目指しているのは、犬や猫たちが不要な恐怖心を抱かないような内部設計。例えば以下のような項目が挙げられます。
フィアフリークリニック
  • 白衣や壁紙→パステルカラー
  • 蛍光灯→LED
  • 冷たい診察台→ヨガマットを敷く
  • 院内の喧噪→クラシックを流す
  • 薬や他の動物の匂い→フェロモン
 2016年1月現在、アメリカ国内で「フィアフリーポリシー」を実践している病院はまだ50程度ですが、2018年からは12時間のオンラインで講座を介した認定制度を設け、1年で5,000ほどの登録者を見込んでいるといいます。ゆくゆくは、動物保護シェルターにも適用範囲を広げていきたいとのこと。国内では現在、全米動物病院協会による「AAHA Accredited」や全米猫診療医協会による「Cat Friendly Practice」といった認定制度があります。「Fear-Free Clinic」が十分に浸透すれば、病院を選ぶときの評価基準が一つ増えることになるでしょう。 'Fear-free' veterinarians aim to reduce stress for pets オハイオ州にある「Bigger Road Veterinary Center for Pet Health and Enrichment」の院内写真