トップ有名な犬一覧騒動を引き起こした犬ロボ

ロボ

 先史時代の壁画で有名なラスコー洞窟を発見した犬「ロボ」について解説します。

ロボとは?

 ロボ(Robot)は、先史時代の壁画で有名なラスコー洞窟を発見した犬。
ラスコー洞窟発見という偉業を成し遂げた犬・ロボ  1940年9月のある日、4人の少年と1頭の犬が、フランス・ドルドーニュ県にある森の中に集結しました。目的は、モンティニャック城とラスコーの荘園とをつないでいるという伝説のトンネルを探検することです。さらにこのトンネルは、隠し財宝へとつながる第二のトンネルにも接続しているという噂があったため、少年たちは興奮を抑えることができませんでした。
 早速森の中を歩き始めた一行でしたが、先陣を切って進んだのは犬のロボです。彼は小さい体を生かして茂みの中をかいくぐり、うっそうとした草の近くで止まりました。クンクンとにおいを嗅いだまま一向に動こうとしないため、不審に思った少年たちも犬の元に駆け寄り、近くを調べてみました。するとそこにあったのは、倒れた木の根によってできたと思われる、なにやら怪しげな穴です。穴は底が見えないほど深かったため、少年たちは石を投げるなどして慎重に深さを調べ、その15メートルほどあるシャフト(たて坑)を降りることにしました。
 このようにして、4人の少年と1頭の犬によって偶然発見された空間が、後に「ラスコー洞窟」と呼ばれるようになる先史時代の美術館です。
 その後、先史時代研究の大家であるアブ・ブルイユが「本物である」というお墨付きを出したことから洞窟に箔が付き、1948年ごろにはフランスはもとより、ヨーロッパ中からもたくさんの見物客が訪れるようになりました。 ICPL Lascaux

ロボの写真・動画

 以下でご紹介するのは、先史時代の壁画で有名なラスコー洞窟を発見した犬「ロボ」の写真と動画です。 4人の少年たちと共に、歴史的な大発見を成し遂げた犬のロボ
 犬のロボを連れて行かなければ、少年たちはラスコー洞窟の入口に気づかなかったかもしれない。写真の出典はこちら
世界遺産に登録されているラスコー洞窟の内部
 ラスコー洞窟は、早くも1979年にはユネスコの世界遺産に登録された。しかし今は入場に制限が加えられている。理由は、内部に入った人間の吐き出す二酸化炭素が、壁画を急速に劣化させてしまうため。 写真の出典はこちら
ラスコー洞窟
 以下でご紹介するのは、クロマニョン人が作ったとされる先史時代の遺跡「ラスコー洞窟」の動画です。場所はフランスの西南部ドルドーニュ県にあるモンティニャック村の近郊。 元動画は→こちら