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子犬のピート

 コメディ「Our Gang」に出演したことで有名な犬「子犬のピート」について解説します。

子犬のピートとは?

 子犬のピート(Pete the Pup)は、アメリカのTVプロデューサー・ハル・ローチ製作のコメディ「Our Gang」シリーズに登場する、アメリカンスタッフォードシャーテリアの子犬。目の周りにある大きな輪が特徴です。
 1922年から44年まで続いたこのコメディシリーズでは、数多くの犬が「ピート」役を演じてきました。しかしその中で最も存在感が大きいのは、初代ピートを演じた「ワンダードッグ・パル」と、その跡継ぎ「ルーセニーズ・ピーター」でしょう。
初代「子犬のピート」を演じた「ワンダードッグ・パル」  一番最初にピートを演じた「ワンダードッグ・パル」は、1925年生まれのアメリカンピットブルテリアでした。彼のユニークな点は、片目の周りに生まれつき輪のような模様があったことです。この容姿を気に入ったアメリカのTVプロデューサー・ハル・ローチは、コメディ「Our Gang」シリーズの子犬役としてパルを抜擢します。こうして、目の周りに輪をもつ初代「子犬のピート」が誕生しました。
初代ピートの後を受け継ぎ、二代目ピートを演じた「ルーセニーズ・ピーター」  「片目が輪っかに囲まれている」という強烈なトレードマークを確立した初代ピートの「パル」は、惜しくも1930年に他界します。その後を引き継いだのが彼の息子「ルーセニーズ・ピーター」(1929~1946)です。しかし「ルーセニーズ・ピーター」には生まれつきのユニークな模様がなかったため、メイキャップで目の周りに輪を書き加える必要がありました。放送回によって輪の形が微妙に違うのはそのためです。
1994年いリメイクされた映画「The Little Rascals」の中に登場する「子犬のピート」  「Our Gang」シリーズは結局1944年まで続き、その間様々なピットブルが「子犬のピート」を演じてきましたが、初代「パル」を除けば、この「ルーセニーズ・ピーター」が歴代最高の俳優犬だったといわれています。ちなみに「Our Gang」は1994年に「The Little Rascals」という題名でリメイクされています。もちろん、ピートのトレードマークである「目の輪っか」は健在です。 Pal the wonder dog

子犬のピートの写真・動画

 以下でご紹介するのは、コメディ「Our Gang」に出演したことで有名な犬「子犬のピート」の写真と動画です。 初代「子犬のピート」(ワンダードッグ・パル)の輪は右目にある
 1925年の無声映画「Somewhere In Wrong」に登場する初代「子犬のピート」。演じているのはアメリカンピットブルテリアの「ワンダードッグ・パル」(Pal the wonder dog)。写真の出典はこちら
二代目「子犬のピート」(ルーセニーズ・ピーター)の輪は左目にある
 1931年の映画「Love Business」に登場する二代目「子犬のピート」。演じているのは「ワンダードッグ・パル」の息子「ルーセニーズ・ピーター」。 写真の出典はこちら
ルーセニーズ・ピーター
 以下でご紹介するのは、1930年の映画「Pups is Pups」に出演したときの、二代目「ピート」を演じた「ルーセニーズ・ピーター」の動画です。 元動画は→こちら