カピタン

　カピタン（Capitan）は、何年もの間、死んだ主人の墓守をしているアルゼンチンの忠犬。
　アルゼンチン・コルドバ州のビージャ・カルロス・パスに暮らすミゲル・グスマンさんが、ジャーマンシェパードのミックス犬・カピタンを引き取ったのは、2005年のことでした。当初は当時13歳だった息子・ダミアンへのプレゼントでしたが、カピタンはなぜかミゲルさんの方になついてしまいます。
　両者はしばらくの間幸せに暮らしていましたが、出会ってからわずか1年後の2006年、ミゲルさんが突然他界してしまいます。悲しみにくれた家族はミゲルさんを近くの墓地に埋葬し、彼の死を悼みつつ帰宅しました。
　ところが家に帰ってみると、そこにいるはずのカピタンの姿が見当たりません。残された未亡人ヴェロニカさんと息子ダミアンは方々探し回りましたが見つけることができず、結局「車に轢かれたのだろう」と捜索を諦めてしまいました。 　それから1週間ほど経ったある日、家族はミゲルさんの墓を再訪しました。すると驚いたことに、そこで家族を出迎えたのは、行方不明中のカピタンだったのです。
　墓地の責任者によると、カピタンはある日突然ふらりと姿を現し、ぐるぐる敷地内を歩き回った後、自力でミゲルさんの墓を見つけ出したとのこと。家族はこれまで一度もカピタンを墓地に連れて来たことがなかったため、一体彼がどうやって墓場の場所やミゲルさんの眠っている区画を見つけ出したのかは、今もってミステリーとされています。
　カピタンの世話は理解のある墓地職員が担当し、給餌はもちろんのことワクチン接種まで施されていました。しかし2014年に見つかった持病の腎不全と老齢には勝てず、2018年2月、主人の墓の上で眠るように息を引き取りました。15歳。Mail Online HUFF POST

　以下でご紹介するのは、死んだ主人の墓守をしているアルゼンチンの忠犬「カピタン」の写真と動画です。

　カピタンが最初に目撃されたのは、2006年3月24日。それから丸6年間、亡き主人の墓場に寄り添うように暮らしている。彼は午後6時きっかりに墓場に戻り、眠りに付くという。写真の出典はこちら。

　未亡人ヴェロニカさんと息子のダミアン君は、これまで何度かカピタンを家に連れ戻そうとした。しかしいつの間にか家を抜け出し、ミゲルさんが眠る墓場に戻ってしまうという。写真の出典はこちら。

　2014年の健康診断で腎不全が発見されたが、入院させるよりも主人のそばの方がよいのではないかという判断からカピタンの意志が尊重された。それから4年後の2018年2月、持病と老衰には勝てず主人の墓の上でひっそりと息を引き取った。写真の出典はこちら。