てんかん問診票
以下は、犬や猫の「てんかん」に関する研究と調査を行う「国際獣医てんかん特別委員会」(IVETF, International Veterinary Epilepsy Task Force)が、てんかんの鑑別診断をするため考案した問診票です。問診票以外にも、犬が実際に発作を起こしている時の映像、発作日誌、他の病院での検査や治療内容などがある場合は、それらも貴重な資料となりますので獣医さんに見せてください。なおこのページは、犬に関する総合情報サイト
子犬のへや
の一部です。
犬の来歴と現状について
出産時の合併症はあったか
頭に怪我を負ったことはあるか
脳、脊髄、神経を含む髄膜炎や感染症を患ったことがあるか
持病はあるか
親兄弟にてんかん持ちはいるか(ある場合は血統書のコピーを)
最初に発作を起こしたのは何歳の時か
24時間で何回発作が起こるか
24時間で最高何回発作を起こしたか
24時間で2回以上発作起こす場合の頻度はどのくらいか(毎月・ 3ヶ月に一度・その他)
発作が5分以上続く「てんかん重積」を経験したことはあるか
1ヶ月に何回発作を起こすか
避妊手術をしていないメス犬である場合、発情期と発作は連動しているか
発作の要因について
発作がよく起きるのは一日のうちいつか(朝方・お昼・夕方など)
発作がよく起きるのは犬が何をしている時か(食餌中・遊び中など)
発作が起こる前に何らかの刺激はあったか(大きな音や光の点滅など)
発作の前について
発作を起こす前兆はあるか
ある場合、発作のどれくらい前か
ある場合、その前兆とは具体的に何か
発作中について
発作はいつも同じ感じか
最初に変調をきたすのは体のどこか
頭を振るか
何かを噛む仕草を見せるか
前足や後足を含むか
体の右側か左側か
体は硬直しているか脱力しているか
床に突っ伏すか、もしそうならいつも同じ側か
犬かきのようなしぐさを見せるか
体を震わせるか
音を聞き分けることができるか
あなたを見分けることができるか
失禁、脱糞、よだれをたらすなどが見られるか
発作はどの程度持続するか(それは時計で計測した時間か)
発作から立ち上がるまでにどのくらいかかるか
発作から普通の状態に戻るまでどのくらいかかるか
発作後について
犬はどんな様子か
何かを怖がっていないか
攻撃的か
興奮しているか
足元がおぼつかないか
異常につきまとうか
隠れようとするか
だるそうな様子か
何もない場所を見つめていないか
空中で何かをつかもうとしないか
何もない場所をクンクン嗅いでいないか
周囲が見えてない様子はないか
発作と発作の間について
発作と発作の間は全く正常か
もしそうでないならどんな異常が見られる(元気がない・興奮気味・覚えたことを忘れる・ものを壊す・睡眠リズムが変わったなど)
参考
:International Veterinary Epilepsy Task Force Epilepsy Questionnaire
参考
:International veterinary epilepsy task force consensus proposal: diagnostic approach to epilepsy in dogs